ハンバートハンバートの2年ぶりのニューアルバム。ちょっと悩んだけど買いました。
全体的にやっぱり完成度が高いなぁと思う一方で、毒っ気が減じたかなぁと思います。でもアルバム全体に通底しているのは別離であり、死であったりするのはハンバートハンバートっぽいなぁって思います。幸せそうな「待ち合わせ」ですらラストの佐藤さんの歌唱部分を聞くと、必ずしも幸せな歌ではないんだなぁという思いを感じますし。「引越しの準備」なんかは別離の歌ですし。
関東の人間には東急電鉄のCMソングな「待ち合わせ」。熱狂的なファンというわけでも無いので、記事とかインタビューを追いかけていないので、正確なところは分からないけれど、聞いた印象の限りだとどうにもサビの部分だけ作ってあって、それ以外は後から作ったんじゃないかと穿ってしまいました。だってサビ以外の部分はかなり平坦なんだもの。
「罪の味」。曲自体を知って随分経つけれど、今更ながらこの歌が、罪が指し示すものが自殺のことなのかなぁと思い始めました。だからこそ「とうとうおいらやってしまった 超えては成らぬ線を跨いだ」なわけで、ラストの「後光のような輪っか」であり、「Bye My Honey おしまいだ」なわけで。でも前半を聞くと法律上の罪のような気もするし。アレンジは楽しい。
完成度は高いけど、ちょっと遊びが無いかなぁという印象。でも「おべんとう」とかとっても良いですし、どの曲も良いです。「アセロラ体操のうた」以外は。あれはいくらボーナストラック扱いでも酷いだろと。楽しいけどあくまでCMソングだし、「アセロラ体操」目当ての人を狙って中途半端な曲をボーナストラックだろうが入れて欲しくなかったなぁ。
それにしても、DVD付きの初回版をタワレコで買ったけど、アマゾンだと900円も安い…再販制度から守られてないDVD付きは恐ろしい。シールは付いてたけど。
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