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なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

志は高いけど、諸々足りなくて諸々過剰な『ある用務員』

2021-09-05 | 備忘録
『ある用務員』をU-NEXTで観ました。

本作のスピンオフ作品『ベイビーわるきゅーれ』が面白そうだったため、本作も観てみました。

所謂「舐めてた相手が殺人マシーンでした」系映画です。高校の用務員が実はヤクザに殺しを叩き込まれた殺人マシーンと言うアクション映画。『ジョン・ウィック』や『イコライザー』を邦画で再現しようとしたのかと思いました。基本的には映画の演出はセオリー通りで立派な作品だとは思いました。

ただ、主人公を焚き付ける敵対する組長の謀略があんまりにも陳腐すぎるのにまんまとそれに乗っかる主人公や本筋の物語のシリアストーンとは水と油のコメディトーンが一部を除いて本当に私には合いませんでした。敵対する組長のチンピラ感はなんなんでしょうか。また、真の黒幕?であるホンダは早々に正体を明かされます。引っ張らないんだ…となりました。あのキャスティングは面白いのに残念でした。

後半、学校を舞台にしたアクションシーンが中心となるものの、『ベイビーわるきゅーれ』の殺し屋女子高生ペア以外はキャラが立っていないし、アクションシーンが全く面白くないです。最強の敵的な感じで登場したホンダもまともなアクションシーンは無く呆気なく主人公にやられます。また、予算の少なさによるスカスカ具合は仕方ないにしろ、それをカバーするかの如く壮大に鳴り響くBGMがアンバランスな印象を受けました。

本当に本作の良いところは女子高生殺し屋を演じた伊澤彩織さんとそのアクションシーンだけだったと思います。ハードル上げすぎたのかもですが、かなり残念…



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