減塩をすると血圧は下がるのか?
塩分の摂りすぎは血管内の塩分濃度を上げます
➡
浸透圧の作用で血管内の水分量が増える
(塩分濃度を一定に保とうとする)
➡
血管が膨れ血圧が上がる
といった理由から減塩が有効という訳です
が、周りの人や患者さん、そして両親を見ていると、減塩しても下がらない。。。
父親は40代から高血圧。
そうとう減塩をしました。
鮭の切り身を水に浸けて塩抜きをしたり色々してました。
(当時小学生の私にとっては何でわざわざ不味くするのか疑問でした)
そんな苦労も報われず?血圧はあまり下がらない。。。
降下剤を長年飲んでおりました。
その後、3度の脳梗塞になったのですがその頃から大いに疑問でした。
1995年の藤田論文では
塩分が高血圧の原因であるという「食品感受性による高血圧」は
全体の20%に過ぎないということが書かれているらしいのです・・・
他の80%は減塩しても効果がない??
私自身、血圧は低いです。
だいたい上が100~110 下は50~60
外食が続いたり塩分の濃い食事をしても変わりません。
実験的に塩分を多めに摂取することを1週間やってみましたが、変化はなし。
(真似しちゃダメですよ)
かといって塩分の摂りすぎは良くないのです。
(その理由は次回)
血圧は読んで字のごとく血液の圧力。
血管にかかる圧力の事です。
血圧を左右する要因は主に5つ
①心拍出量
心臓が拍動して出る、血液の量です。
一度に多くの血液が出れば血管の圧力は増しますね。
※ストレスや急な運動などで影響をうける
②末梢血管抵抗
血管の出口が狭ければ、血液が流れにくくなります。
血管壁への圧力は上がります。
※運動不足やストレスによる緊張などが要因になります。
③血液循環量
血液の量が増えると血管が膨れ圧力が上がります。
※塩分の摂りすぎなどで血液量が増えます
④血液粘度
流れる血液がドロドロだと流れにくく圧力は上がります。
※血糖値の上昇や高コレステロールなど
⑤血管の弾力性
血管自体の柔軟性が減り、血液が流れにくくなり血管にかかる圧力は上がります。
※加齢とともに血管は固くなります。
動脈硬化なども大きく影響します。
この5つの中で主に塩分が影響するのは③
(他にも影響は出ますが・・・・)
他はストレスや運動不足、塩分以外の食生活で改善できます。
となると、塩分以外での努力ってとても重要になるのです。
そっちの方が重要かもしれません