「チャーシューオニギリ」
今でこそ珍しいものではなくなったが、
あの頃はどこにもなかったように思う。
おにぎりなら、ある程度作り置きもできるし、
すぐに出すこともできる。
何より肉の入ったおにぎりを未来が喜ぶだろう。
コンビニのおにぎりを買う人があまりいなかった時代である。
セブンイレブンが7時に開店して11時に閉まっていたころだ。
おにぎりは家庭の味だったし、具が肉のおにぎりも一般的ではなかった。
当然ながら安さんに相談したが、反応は芳しくなかった。
安さんも米にはいい思い出がなかった。
加えてもう一つは、邦さんがOKするかどうかである。
ぬりかべ屋で、マコトさんが全面的に下駄を預けているのが
安さんが作る麺と、邦さんが作るチャーシューだった。
「おにぎりにチャーシューを使うことを邦さんが許すだろうか?」
それが安さんの抱いた不安だった。
店が休みの日に、マコトさんは試作品をもって邦さんを訪ねた。
「まずいな、これ。」一口食べて邦さんは顔をしかめた。
けれど続いてのセリフはマコトさんを勇気づけた。
「マコト、おまえもう少しご飯ば、研究すれや。
オレはおにぎりにあう肉を作るからよ。」
マコトさんは邦さんに手を合わせた。
邦さんのためにも、未来のためにもおいしい「チャーシューおにぎり」を
作ろうと誓った。
このまま「ラーメン興亡」を、続けてもいいでしょうか?
みなさんのご意見をお寄せ下さい。
今でこそ珍しいものではなくなったが、
あの頃はどこにもなかったように思う。
おにぎりなら、ある程度作り置きもできるし、
すぐに出すこともできる。
何より肉の入ったおにぎりを未来が喜ぶだろう。
コンビニのおにぎりを買う人があまりいなかった時代である。
セブンイレブンが7時に開店して11時に閉まっていたころだ。
おにぎりは家庭の味だったし、具が肉のおにぎりも一般的ではなかった。
当然ながら安さんに相談したが、反応は芳しくなかった。
安さんも米にはいい思い出がなかった。
加えてもう一つは、邦さんがOKするかどうかである。
ぬりかべ屋で、マコトさんが全面的に下駄を預けているのが
安さんが作る麺と、邦さんが作るチャーシューだった。
「おにぎりにチャーシューを使うことを邦さんが許すだろうか?」
それが安さんの抱いた不安だった。
店が休みの日に、マコトさんは試作品をもって邦さんを訪ねた。
「まずいな、これ。」一口食べて邦さんは顔をしかめた。
けれど続いてのセリフはマコトさんを勇気づけた。
「マコト、おまえもう少しご飯ば、研究すれや。
オレはおにぎりにあう肉を作るからよ。」
マコトさんは邦さんに手を合わせた。
邦さんのためにも、未来のためにもおいしい「チャーシューおにぎり」を
作ろうと誓った。
このまま「ラーメン興亡」を、続けてもいいでしょうか?
みなさんのご意見をお寄せ下さい。