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アルミの鍋焼きうどん、ガス台から降ろすときもベコベコして汁がこぼれる。熱い。(ラーメン興亡7)

2006年10月25日 | 書いたもの
 チャーシューおにぎりは大評判だった。
テイクアウトに5個10個と売れた。
おにぎりだけ買う人も現れた。
会社の運動会(今もあるのだろうか)用に200個の注文があり、
夜明けからおにぎりを握ったこともあった。
 なにより未来が喜んでくれた。チャーシューのご飯から特大の握り飯を、
自分でこさえて部活に行った。
けれどその大半は未来が食べずに、
色々な事情で昼飯の用意ができない他の部員に回っていることを聞いて、
マコトさんはすごく嬉しかった。
食べ物屋になった自分を誇りに思った。
そして未来を誇りに思った。
「地球が滅びるなら、今にして欲しい」
マコトさんはそんなことさえ思った。次の瞬間いやいやと首を降り、
「もっとおいしいご飯を作ろう」と闘志を燃やした。
おにぎりには、思わぬ落とし穴があった。
人気が出てからというもの、おにぎりだけを買って、
ラーメンを食べないお客が目立つようになってきた。
 マコトさんはおにぎりをやめようと思った。
チャーシューおにぎりを扱う店が増えてきたせいもあるし、
未来の部活が終わり、弁当を持って行かなくなったせいもある。
「よそがまねできない、メニュウを考えよう」
マコトさんが目をつけたのは、
最近コンビニでよく見かける「直火にかける鍋焼きうどん」だった。
コメント (2)
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