あくまで架空の話である。と断ると、本当の話だと思われるかもしれませんが、
最後までお読みいただければわかりますので、
だましたねっ、なんて言わないで下さいね。
仮に
「ぬりかべ屋」というラーメン屋であるとしよう。
ご主人の「マコトさん」は、私が初めて出会ったときは「お兄さん」と呼んで
差し支えのない年齢だったと思う。
この時お店は、マコトさんと安さんの二人きり。
始めた頃は、いろいろなメニュウがあったというが、
私が覚えているのは「ラーメン450円」というたった一つのお品書き。
店に入るなり、注文なしに、入ってきた人数の分のラーメンが作られる。
後にそれが「長浜ラーメン」を模したものだと教わった。
時間を選ばずにいくと、行列にあたってしまう、そんなお店だった。
マコトさんの今の奥さんがお客としてやってきていたのが
ちょうどその頃だ。
マコトさんは割と顔に出てしまう人で、
私を含んだ多くの常連がマコトさんがユミさんを好きだってわかってた。
でも、マコトさんはカウンター越しに、ホイホイとお客さんに話しかけるタイプの人間ではなかったんだな。そしてそれは今も変わっていない。
マコトさんが人を好きになるとお店が変わる。
はじめの出来事はユミさんがきっかけだった。
最後までお読みいただければわかりますので、
だましたねっ、なんて言わないで下さいね。
仮に
「ぬりかべ屋」というラーメン屋であるとしよう。
ご主人の「マコトさん」は、私が初めて出会ったときは「お兄さん」と呼んで
差し支えのない年齢だったと思う。
この時お店は、マコトさんと安さんの二人きり。
始めた頃は、いろいろなメニュウがあったというが、
私が覚えているのは「ラーメン450円」というたった一つのお品書き。
店に入るなり、注文なしに、入ってきた人数の分のラーメンが作られる。
後にそれが「長浜ラーメン」を模したものだと教わった。
時間を選ばずにいくと、行列にあたってしまう、そんなお店だった。
マコトさんの今の奥さんがお客としてやってきていたのが
ちょうどその頃だ。
マコトさんは割と顔に出てしまう人で、
私を含んだ多くの常連がマコトさんがユミさんを好きだってわかってた。
でも、マコトさんはカウンター越しに、ホイホイとお客さんに話しかけるタイプの人間ではなかったんだな。そしてそれは今も変わっていない。
マコトさんが人を好きになるとお店が変わる。
はじめの出来事はユミさんがきっかけだった。