ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

ナット作成シリーズ!K.Yairi G-1F篇

2010年12月31日 | ナット・サドル作成・調整
K.Yairi G-1Fをお預かりしております。これも、ヒーター修正無しでナット・サドル作成です。
 

オリジナルとは違うナットが取り付けられていますが、指板幅より狭いので、幅に合わせたものを作ります


スロットをクリーニングし


牛骨材を切り出します


エッジからの距離は、1弦は3ミリ、6弦は2.5ミリに設定ですが


他のギターに比べると指板エッジが丸いので(台形状になっているので)、エッジと言うよりは指板の平面部の端からの距離、と言った方がより正確です(*)


弦の位置を決め


溝を切り込み


高さ調整して


磨いて完了


(*)指板エッジの形状はメーカー・機種によって千差万別で、エッジからの距離も「どこを基点にするか」の判断を常に迫られます。また、ナット両端の形状は指板エッジに合わせて作らなければなりません。それだけではなく、ネックからヘッドストックへつながる直線の角度によっても形状は変わりますので、一律のナット作成などありえないのです(例えば、G-1Fのナット端とYD-303のそれとを比べると、G-1Fが指板に対してストレートなのに対し、YD-303は角度がつていることがわかると思います)。

お問い合わせ ABE GUITARS
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする