ABE GUITARS

ギター・ウクレレ制作
フレット楽器全般 修理調整

Paker P8EN ブリッジ厚み調整

2011年08月13日 | ブリッジ関連
ブリッジ貼り直しの前に、弦高が適切かどうかをシミュレーションしてみました


12フレット上で6弦側1.7ミリ、1弦側1.2ミリで、2.5ミリ-2.0ミリに設定しようとすると、0.8ミリ上げなければなりません。ということは、サドルを1.6ミリ高くしなければなりませんが、現状でサドルの半分がブリッジよりも出てしまっていて


ピックアップ(トランスデューサー)内臓であることも考慮すると、バランス調整の観点からも、これ以上サドルを高くすることには厳しいものがあります(倒れてきてしまうため)


ならば、溝を1.6ミリ分掘って、埋まる部分と出る部分の比率を同じにすればよいのですが、サドル溝に残っている厚みは1ミリしかないので、この案は見送らざるを得ず、結局ブリッジの厚み(高さ)を増やすことにしました。ブリッジを接着してからでもできないことはないのですが、以前やった事例で苦労した経験を踏まえ、接着前にやることにしました。

平面を出して


エボニー材を切り出し、サドル溝の位置を計測して溝加工します


おおよその高さを確認した後


接着します


ピン穴を開け


成形します


前の工程

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