あるひのあひる

sometimes"♯",sometimes"♭" ,and always"NATURAL”
猫とハーブと酒と音楽

冷え性と厚着

2008-10-17 19:29:29 | 子ども・育児・チャイルドマインダー

チャイルドマインダー(CM)企画第2弾です。

湿度もぐっと低くなり、空気もカラッとずいぶんしのぎやすくなってきました。
朝晩などはちょっと寒さを感じる日も増えてきましたね。

冷え性の私にとっては、もう、部屋の中での靴下が欠かせません
数日前に足ツボに行った時も、足浴終了直後のマッサージ開始だったのにもかかわらず、マッサージ師さんに『冷え性ですね』と指摘されたくらい
冷えは万病の元。女性の天敵です。
皆様もお気をつけ下さいね。
・・・と話が若干横に逸れてしまいました

さて。
街で見かける気になる光景、その2です。

真っ赤なほっぺたをした赤ちゃん。
良く見ると、ほやほやの髪の毛もしっとりとして頭に張り付いていたりして。しっかり発汗してます。
で、その赤ちゃんの足元に更に目をやると。
足先まですっぽりくるまれたおくるみ状態、更に毛布やタオルをかけてもらっている、もしくは靴下をしっかり。

明らかに、着せすぎです

6ヶ月くらいまでの新生児ちゃんは、まだまだ体温調節が充分ではないので、暖かめを心がけてあげるのは大切なことですが、6ヶ月を超えてからは、こころもち薄着にしてあげてください。

よく、大人より1枚少なくて良いと言われてますね。(まぁ、それも周囲の環境によりけりだと思いますが。)
体温は成人より高め、体の表面積は少ないのに汗腺の数は大人と同じあかちゃんは、すごく汗をかきやすいので。
具体的な服装としては、足先まですっぽり包むおくるみより
足首くらいまでの服に、状態に応じて靴下をこまめに脱ぎ着させて調整してあげるのが良いようです。

肝心なのは、赤ちゃんの体の状態(体温や発汗状況)を、直接、手で感じること。
首の後ろ側の襟首から背中に手を入れ、その瞬間にもわ~と熱さを感じたら着せすぎです。
(ほっぺたがリンゴ状態の子だと、もしかしたらミストサウナのような湿度まで感じるかもしれません。論外です

汗をかいていたら必ず、身体を優しく拭いて、お着替えをさせてあげてくださいね。
放置は厳禁
あせもや、体温の急激な低下による風邪の原因となってしまいます。

心身共に快適な環境になると、赤ちゃんはむずかることなくすやすや安らかに眠りに入ります。
おっぱいでも、ウンチでも、おしっこでもない。
原因が分からないけれど、ずっとずっと泣いている。
そんな時、厚着によって赤ちゃんの身体が熱過ぎることが原因ということも、意外に多いようです。

暑いよ~とか寒いよぉ~とかいう感覚を、言葉で表現できるようになるまでの、少しの間。
肌の触れ合いで、赤ちゃんの身体と会話してあげて下さいね。

保護者の手は、生きるための大切な大切な絆です

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肌のぬくもり~愛の記憶

2008-10-17 12:20:42 | 子ども・育児・チャイルドマインダー

タイトルから、アダルト系を想像された方(いないか)はごめんなさい

今回は、チャイルドマインダーとしての、ちょっと真面目な内容です

『愛着』という言葉があります。
イギリスの精神科医ジョン・ボウルヴィが名付けた言葉で、簡単に説明すれば“子どもと養育者との情緒的な結びつき”ということです。

生まれたばかりで、言葉も話せない赤ちゃん。
赤ちゃんを見た大人たちが“まぁ、なんて可愛らしい”と感じるのは、生命を維持してゆくために潜在的に備わっている、生きるための智慧。
笑ったり、喃語(なんご・・・だぁ~、とか、あうー、ん~、とか。はっきりした言語でなく発声する声)、泣いたり、指を握ってきたり、しがみついたり、急に顔を近づけてきたり・・・。
庇護本能をかき立て、保護と養育を獲得するための、行動や姿、身体的接触でのアプローチです。

乳幼児にとっての身体的接触は、生きるための全ての基本。
その子の人生の基盤です。

この時期。養育者から豊富な愛情(身体的接触を伴う)を受けた赤ちゃんは、心も身体もすくすくと健全に成長してゆきます。
愛情と信頼を、心の奥の大切な部分に豊かに蓄え、情緒も感情も安定し、自己の認識、他者を意識し、やがて自己と他者の違いを認識し、自制することを徐々に覚えてゆくのです。

存在を認められること。受け容れられ、愛されているということ。
無意識のうちに、肌のぬくもりを通して、学んでゆくのです。

一般的に、その身体的な接触が一番大きく人格形成に影響されると考えられているのは、3歳になるくらいまでとされています。
まさに、3つ子の魂百まで、ですね。


最近、街でよく見かける風景で、少しだけ、気になること。
ベビーカーの中で泣き喚いていても、放置されているバブちゃんたち。
汗びっしょりで不機嫌そうにむずかっている子をそっちのけで、携帯やDSに没頭している親御さん。

目を見て、笑って抱っこしている光景を見かけると、本当に安堵します。
言葉が分からなくても、優しい言葉で話しかけているお母さん、お父さん。
赤ちゃんだから、まだ、言語での表現方法を知らないだけです。
赤ちゃんは、しっかり受け止めています。記憶してゆきます。
自分が愛されていることを。
大切なココロの中に。

放置され続けている赤ちゃんは、次第に外に対する喜怒哀楽の表現を失ってゆき、それが極端に進行してしまうと、ついには何事に対してもほとんど無反応、表情を失ってしまいます。

抱きしめるだけで。
肌のぬくもりが伝えていることって、
考えているよりも、もっともっと大きくて深くて大切なことなのかもしれませんね。

大人になっても・・・。

大好きな人と。
好きだっていう言葉をいくつも重ねるより、手を握り、目を見て。
気持ちを胸いっぱいに抱きしめながら。
大切に合わせる唇から。
心から気持ちよくて・・・。幸せをかみしめる。

大人になって、人を愛することができるのは、
慈しみや、いたわりの気持ちを持つことができるのは。

人を愛するための大切な大切な基礎部分である、3歳までの乳幼児期。
この時期に、しっかりとした『愛着』を得ることができたから・・・。
愛された存在であることに、感謝、ですね・・・。


イライラしたり、余裕がなくて落ち込んだり、時には激しい怒りや憎しみを感じたり、怒鳴ったり、無視したり、・・・ついつい手が出てしまったり。
でも、親だって、一人の人間。
当たり前の感情です。
いつも正しくなくていいんです。
一生懸命頑張っている自分を、どうか、責めないで下さい。
あなたは、愛されているのだから。
かけがえのない、大切な存在なのだから。

そして、その後。
気持ちが落ち着いたら。

何も言葉は要りません。
どうか。
ぎゅうぅぅって。
抱きしめてあげて下さい。
差し出された手を、包んであげて下さい。

肌のぬくもりの大きな大きな魔法を、信じて下さい。ね。

コメント (2)
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