セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

愛するマリア様

2010-06-15 | セカンドライフ
               パイプオルガンの両側は夕日の時、見事に美しいステンドグラス

今から15年前突然会社から、経理事務士の資格を取る様に言われた。
本心は「かったるいな~」と思ったが「受かる迄受けて下さい」と言われたので、仕方なく
日商簿記の勉強を3級から始める事にした。夜と土日は会社に行きながら専門学校へ通った。

暗記力も落ちているし、とても無理だとは思ったが、会社の方針を無視する訳にも行かず
若い人達と机を並べチャレンジする事にした。

丁度そのクラスで仲良くなった友達に自他共に認める「マシンガントーク」のみっちゃんが居た。
もう一人は、JR山手線沿線にある教会の事務員をしていたMちゃん。
試験が近付くと緊張が走り食欲も無くす私で、あがり症は今でも変わらない。

私など「スタート!」と声がかかると頭が真っ白になり、文章は読んでいるのに、中身が
さっぱり分からなくて時間ばかり進んで行くタイプ。

色々な事が有り、バタバタしていると教会の事務員Mちゃんが「お二人とも不安だったら
うちのマリア様にお願いして見る?よく効くって評判がいいのよ」とマリア様の様な表情で声をかけてくれた。

なんてったて神頼みとはこんな事ね、と俄か信者になり教会に通った。
修道院も併設している本格的な教会で、アジア圏の人が随分来ていた。
私とみっちゃんは試験が(都合4年間)合格するまで「毎度のマリア様」と通いに通った。

孫が2人共入院した時もマリア様に助けて頂いた(と思っている)。
信者でも無いのに礼拝堂に入って行って他の信者さんのまねをして、マリア様に触れ
願い事や前回のお礼などを言って来る。

以前、後ろのステンドグラスの所にあるパイプオルガンが鳴った時には、荘厳と言うかとても
衝撃が大きくて涙が流れた事がある。
一本20円のろうそくを、その時に寄って数本あげて来るが、その程度で願い事を頼まれては
「身が持たぬ」とマリア様の声が聞こえて来る。

正面はキリスト様だが、マリア様は左横の壁にキリスト様を抱っこして静かに微笑んで
いらっしゃる。
私もみっちゃんも、自分の都合の良い時しかご挨拶に行かないのだけど、良く願いを聞いて
下さるマリア様。15年経っても信者ではない・・・・偽信者組は今日も礼拝堂で1時間位お喋りした。

今日は突然のみっちゃんのお誘いで訪れた。Mちゃんとも、お喋り出来たし・・。
その後のランチは中華ランチと言うのがアンマッチ?。

私はもとより信心深く無く、神様はイメージの中にしか居ないのだけど、ここのマリア様は
私達には大切な大切な、キリストの聖母マリア様である。

        
愛するマリア様。皆が額に触るので色が剥げている。