抗生物質が効かない「スーパー耐性菌」 は、すでに日本にも。
『危険な病原菌を撃退するため,さまざまな抗生物質が開発され使わ
れてきた。だが,抗生物質の使用は感染症で苦しむ人を助けると同
時に,やっかいな敵を作り出してきた。耐性菌だ。この耐性菌に効
く抗生物質を新たに開発しても,新たな耐性菌がたちまち現れては
広がり,問題となってきた。耐性菌問題はかつて,免疫力が落ちて
感染症にかかりやすくなった人の多い病院や老人ホームに限られて
いた。だが,今は若く健康な人々が日常生活の中で耐性菌に感染し,
命を落とすようになっている。耐性菌が引き起こす感染症は,患者
の命を危険にさらすだけでなく,治療にかかる費用を押し上げもす
る。対策にあたる病院側にとっても人的・経済的な負担は大きい。』
とされる耐性菌問題。本年の1月から7月までの約半年間の注目記事
をピックアップしてみました。新聞記事が古くなり、リンクが消され
るまえに、よろしかったらご参考に。
↓
■ 2016年7月21日 「スーパー耐性菌」 愛知で11人から検出
公立陶生病院(愛知県瀬戸市)は2016年7月19日、有効な抗生物質が
存在しない「スーパー耐性菌」の カルバペネム耐性腸内細菌科細菌
(CRE)が8か月間で11人から検出されていたと発表した。いずれの
患者も感染症の発症はしていないという。 こちら。
■ 2016年5月27日 スーパー耐性菌、米で初の感染者
CDCの発表によると、感染が確認されたのは、ペンシルバニア州在住
の女性(49)。尿路感染症の検査で、すべての抗生物質の中でも最強
の「コリスチン」への耐性を持つ大腸菌株の陽性反応が出た。見つか
ったスーパー耐性菌が保有する遺伝子「MCR-1」は、すでに中国や欧
州でも確認されている。スーパー耐性菌については、同年 5月18日、
英政府が委託した研究チームが、2050年以降に年間1000万人が死亡
する伝染病大流行がやってくると警鐘を鳴らしたばかり。 こちら。
■ 2016年5月24 日 人類滅亡映画の世界が現実に?
近年、抗生物質が効かない細菌(耐性菌)が急速に勢いを増している
問題で、英国政府が委託した研究チームが、2050年以降には耐性菌が
原因で死亡する人は、現在の年間約70万人から14倍の1000万人以上に
上る恐れがあるという報告書を発表した。この耐性菌対策は、5月26・
27日に開かれる伊勢志摩サミットでも議題にのぼる予定だ。 こちら。
■ 2016年4月21日 耐性菌「CRE」の脅威 日本国内にも
耐性菌のなかで、最近、問題になっているのが「CRE」という新し
い種類です。「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌」というのが正式な
名前です。名前のとおり、ふだんは人の腸の中にいる大腸菌などです
が、「カルバペネム系」と呼ばれる種類を含む、多くの抗生物質が効
かなくなっています。「カルバペネム系」の抗生物質は、医療現場で、
ほかの薬が効かなくなった場合の「最後の切り札」として使われてい
るため、それが効かないCREは決め手となる治療法がなくなるおそ
れがあると恐れられ、ことし5月に開かれる伊勢志摩サミットでも対
策が議論される見込みです。 こちら。
■ 2016年1月28日 猛威ふるう多剤耐性菌、医療現場に危機感
病原菌を殺したり増殖を抑えたりする働きがある抗生物質。微生物が
生存競争の中で生み出す有機化合物を利用した薬剤で、青カビから発
見されたペニシリンが有名だ。多くの人命を救ってきたが、使い続け
ると菌はやがて順応するようになる。複数の種類の抗生物質が効かな
いのが「多剤耐性菌」だ。
医師らに衝撃を与えたのが、カルバペネム系という切り札的な抗生物
質が効かない遺伝子を持つ腸内細菌の出現だ。血液中に侵入し敗血症
などを引き起こす。日本は欧米に比べ少ないとみられてきたが、報告
義務化が始まった一昨年秋以降、感染者が約2000人に上ることが
国立感染症研究所のまとめで判明した。 こちら。
◎ 2013年における耐性菌による死者は70万人。これが
2050年になると1000万人にも増える…との試算も
あり、この広がりが 世界中で懸念されています。次回は
農業と耐性菌の話となります。。
「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
『危険な病原菌を撃退するため,さまざまな抗生物質が開発され使わ
れてきた。だが,抗生物質の使用は感染症で苦しむ人を助けると同
時に,やっかいな敵を作り出してきた。耐性菌だ。この耐性菌に効
く抗生物質を新たに開発しても,新たな耐性菌がたちまち現れては
広がり,問題となってきた。耐性菌問題はかつて,免疫力が落ちて
感染症にかかりやすくなった人の多い病院や老人ホームに限られて
いた。だが,今は若く健康な人々が日常生活の中で耐性菌に感染し,
命を落とすようになっている。耐性菌が引き起こす感染症は,患者
の命を危険にさらすだけでなく,治療にかかる費用を押し上げもす
る。対策にあたる病院側にとっても人的・経済的な負担は大きい。』
とされる耐性菌問題。本年の1月から7月までの約半年間の注目記事
をピックアップしてみました。新聞記事が古くなり、リンクが消され
るまえに、よろしかったらご参考に。
↓
■ 2016年7月21日 「スーパー耐性菌」 愛知で11人から検出
公立陶生病院(愛知県瀬戸市)は2016年7月19日、有効な抗生物質が
存在しない「スーパー耐性菌」の カルバペネム耐性腸内細菌科細菌
(CRE)が8か月間で11人から検出されていたと発表した。いずれの
患者も感染症の発症はしていないという。 こちら。
■ 2016年5月27日 スーパー耐性菌、米で初の感染者
CDCの発表によると、感染が確認されたのは、ペンシルバニア州在住
の女性(49)。尿路感染症の検査で、すべての抗生物質の中でも最強
の「コリスチン」への耐性を持つ大腸菌株の陽性反応が出た。見つか
ったスーパー耐性菌が保有する遺伝子「MCR-1」は、すでに中国や欧
州でも確認されている。スーパー耐性菌については、同年 5月18日、
英政府が委託した研究チームが、2050年以降に年間1000万人が死亡
する伝染病大流行がやってくると警鐘を鳴らしたばかり。 こちら。
■ 2016年5月24 日 人類滅亡映画の世界が現実に?
近年、抗生物質が効かない細菌(耐性菌)が急速に勢いを増している
問題で、英国政府が委託した研究チームが、2050年以降には耐性菌が
原因で死亡する人は、現在の年間約70万人から14倍の1000万人以上に
上る恐れがあるという報告書を発表した。この耐性菌対策は、5月26・
27日に開かれる伊勢志摩サミットでも議題にのぼる予定だ。 こちら。
■ 2016年4月21日 耐性菌「CRE」の脅威 日本国内にも
耐性菌のなかで、最近、問題になっているのが「CRE」という新し
い種類です。「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌」というのが正式な
名前です。名前のとおり、ふだんは人の腸の中にいる大腸菌などです
が、「カルバペネム系」と呼ばれる種類を含む、多くの抗生物質が効
かなくなっています。「カルバペネム系」の抗生物質は、医療現場で、
ほかの薬が効かなくなった場合の「最後の切り札」として使われてい
るため、それが効かないCREは決め手となる治療法がなくなるおそ
れがあると恐れられ、ことし5月に開かれる伊勢志摩サミットでも対
策が議論される見込みです。 こちら。
■ 2016年1月28日 猛威ふるう多剤耐性菌、医療現場に危機感
病原菌を殺したり増殖を抑えたりする働きがある抗生物質。微生物が
生存競争の中で生み出す有機化合物を利用した薬剤で、青カビから発
見されたペニシリンが有名だ。多くの人命を救ってきたが、使い続け
ると菌はやがて順応するようになる。複数の種類の抗生物質が効かな
いのが「多剤耐性菌」だ。
医師らに衝撃を与えたのが、カルバペネム系という切り札的な抗生物
質が効かない遺伝子を持つ腸内細菌の出現だ。血液中に侵入し敗血症
などを引き起こす。日本は欧米に比べ少ないとみられてきたが、報告
義務化が始まった一昨年秋以降、感染者が約2000人に上ることが
国立感染症研究所のまとめで判明した。 こちら。
◎ 2013年における耐性菌による死者は70万人。これが
2050年になると1000万人にも増える…との試算も
あり、この広がりが 世界中で懸念されています。次回は
農業と耐性菌の話となります。。
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