グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

『本当は危ない有機野菜』・・・ウイルスを封じ込めるにはスピードが命。

2011-01-30 22:13:14 | Weblog
『本当は危ない有機野菜』・・・ウイルスを封じ込めるにはスピードが命。

早期発見とすばやい対応・・・ウイルスを封じ込めるにはこれが最も
効果的
です。簡易検査だけであっても、現場の患畜の状況によって
判断し、感染防いだ好事例を再度 掲載してみました ↓ 。



島根・安来市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザへの感染が疑われ
 る鶏が見つかった問題で、島根県は30日、農水省の決定に基づき、
 飼育されている 2万3000羽余りの鶏の殺処分を始めた。
 県によると、ウイルスに感染したかどうか確認する前に殺処分の対応
 を取るのは、全国で初めて
だという。


これは、11月30日・19時のニュースです。

英断だと思います。

飼われていた鶏には気の毒ですが、『ウイルスを封じ込める』には、な
によりスピードが肝要
だからです。

そう思うに至った好事例があります。宮崎県で本年おこった口蹄疫被害
において、2006年度の肉用牛とブタで農業生産額が日本一である都
城市における6月の口蹄疫の『飛び火感染』を、処理のスピードで押さ
え込んだケース
です。
『発生を予測して動いた』という対ウイルス防疫処理体制作りの好事例
というべき、この都城市でのケースは次のようなものでした。

【1日目】

15時00分 飼養者が牛の異常を発見。家畜保健所へ通報。
15時15分 家畜保健所が立ち入り検査開始
15時55分 検査終了
16時00分 家畜保健所が確認した異常を市へ連絡。採血は衛生研究所へ。
17時30分 農場処理用の消石灰の配送。人員20名。
18時00分 現地の総合支所に対策本部が設置される。
19時00分 農場に至る道路の両側を封鎖。
21時30分 対策本部にて対策会議。
22時00分 都城市職員50名が殺処分のために農場へ。
23時00分 獣医師12名と追加の職員50名も農場入り。埋却地用意開始。


【2日目】

00時00分 陸自30名に、知事の出動要請。
00時40分 殺処分開始。
02時00分 陸自10名が現場へ。
02時50分 208頭の処分終了。
04時36分 処分した牛を、牛舎から埋却地への移送開始。
05時00分 陸自20名が農場へ。
05時39分 採血した検体すべてが陽性の連絡が現場へはいる。
05時45分 208頭の牛すべての評価が終了
10時00分 対策本部にて対策会議。
14時45分 全頭の埋却が終了
15時00分 現地対策本部長・篠原農水副大臣が表敬。
15時35分 副大臣と都城市長が市役所で意見交換。


以上、ほぼ24時間以内で防疫処理を完了したことが、感染の拡大を阻
止することにつながったという事例のご紹介でした。

そして今回の高病原性鳥インフルエンザ発生をスピードで押さえ込もう
としている島根・安来市の養鶏場のケースです。

あえてこれ以上のことを心配するとするならば・・・それはフン処理の
問題
でしょう。感染鶏を出した養鶏場の、感染していなかったという検
査日時以後からの 鶏のフン処理の方法とフンの行方・・・
 。

こんな話し も あるのですから。


▼ 農林水産業の実態に詳しい農水大臣と副大臣の存在は重要ですね。

 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜



『本当は危ない有機野菜』 有機農法なのに農薬被害

2011-01-27 10:33:05 | Weblog
『本当は危ない有機野菜』 有機農法なのに農薬被害

このブログの基本的な姿勢を示す回、2010年6月分の再掲載です。
なにも変わらない・変えられていない現状を示したケースとして
原文のまま 取り上げました。よろしかったら。。↓


この問題も『本当は危ない有機野菜』で、事前に取り上げていたテーマの
ひとつとなります。

今後の研究が進んで、畜産たい肥だけでなく、生ゴミを材料としたリサ
イクル農法・リサイクル肥料の安全性(除草剤以外の化学物質やカビ毒
など)について
も、研究が進んでいくことを願わずにはおられません。

輸入食料が多く(自給率が低く)耕地面積が少ない国ほど、リサイクルがも
たらす危険が増していく
ことを、我々はもっと考えていかねばならない
のではないでしょうか。

レイチェルカーソンの思想 は、ここでこそ考えられるべきではありませんか?


〔2009年〕12月07日、朝日新聞2面の記事です。 ↓
http://www.asahi.com/science/update/1206/TKY200912060271.html

国内では使われていない除草剤が輸入牧草を通じて国内の牛
の体内に入り、その牛のふんや尿から作った堆肥(たいひ)を
使ったトマトやキクが生育障害を起こしていたことを、畜産草地
研究所などの研究グループが突き止めた。有機農法や資源利
用型農業として利用促進されている堆肥で想定外の汚染が起
こる可能性が示された。
グループによると、長野県や愛知県などのトマトやミニトマト、
キクの生産農家の一部で2005年ごろから、牛の堆肥を使うと
葉がちぢれたり、実が細長くなったりする生育障害が起きること
が問題に・・・・


本当は危ない有機野菜 」 「夢で終らせない農業起業



『本当は危ない有機野菜』・・・韓国の口蹄疫拡大について

2011-01-07 23:05:23 | Weblog
『本当は危ない有機野菜』・・・韓国の口蹄疫拡大について
昨年11月28日に慶尚北道安東(キョンサンブクド・アンドン)で発生
してから、01月07日現在、国のすべての地域が口蹄疫の勢力圏に入っ
たとされる韓国・・・埋却処分された牛と豚だけで100万頭を超え、埋
却場所を確保するのも厳しい状況だと韓国からのニュースは伝えています。

そんななか、『韓国だけが急拡散…口蹄疫ミステリー』と題して、韓国
の中央日報日本版が、ウイルスが拡散された原因についての記事を掲載
ています。

このブログでは〔MENIMOさまに代表されるアマゾンの〕書評における
ウイルスとフンの関係についての参考資料
として、この記事を紹介させて
いただくことにしました。よろしかったら。

  移動する糞尿回収車+家畜ふん尿試験と口蹄疫については こちら


▼ 水の生き物達の生息変化から、↓有機物による水の汚染は判定できます。

 「本当は危ない有機野菜」「里地里山複合大汚染