グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

生けにえなのか・・・そこにあるアリの世界。

2022-08-29 19:03:34 | Weblog
生けにえなのか・・・そこにあるアリの世界。
2013年分です。それから10年、いまだに つづいているもので
よろしかったら、ご参考に。。


ゆえあって、毎朝お水をお祀りする とある地主神さま。


 地主神さまの.jpg 


話は、そんな地主神さまの お水の容器で おこる。


 お水.jpg


お水を取り替えたお水の容器の中に、最初のアリが浮かぶ。


 まず一匹.jpg


その後、数時間おきに1匹づつ、新たなアリたちが浮かんでいく。


 増えてゆく犠牲.jpg


そう、 アリはつぎつぎに 水のなかに引き込まれていくのだ。


のの 翌日の犠牲.jpg


1日の終わりに、地主神さまのお水の中を覗きにいくと〔犠牲にな
った〕5・6匹のアリたちが、水面に浮かんでいることになる。

 ● 水が苦手のはずではないのか 
 ● なぜに容器の中に入り込むのか
 ● 水ではないと錯覚してしまうのか
 ● 抜け出せなくなった仲間に気づかないのか
 ● あるいは仲間を助けに来たというのか
 ● 巣では、毎日の犠牲に気づかないのか
 ● この危険な場所を迂回できないのか
 ● このエサや水集めのルートを 外せないのか
 
などといった疑問が、脳裏に浮かんでは消える。

そこには、活動期間のあいだ 雨の日を除いて日々繰り返される 
彼女たち働きアリの世界/社会がある。


晴れ 仮に、アリの〔冬と、雨の日を除いた〕活動期間を180日と
  した場合、6匹×180日で年間に約1000匹ちかい犠牲が
  でることになります。それでも続けられているというのは、な
  ぜなんでしょう〔もしか生贄だったり?〕。
  溺れてしまうのは勘弁だけれど、できればアリになって調べ
  て見たい気もします/笑。
  
51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染

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肥料不足なんだから、ここはひとつ。

2022-08-24 21:57:14 | Weblog
肥料不足なんだから、ここはひとつ。
岸田文雄首相は23日、対ロ制裁を継続するように指示した・・とい
うニュース関連で、7月5日の採録です。・・日本の肥料使用量は世界
全体の0.5%にしか過ぎない
という統計[2018年]もあるのですから、
制裁参加に免じて何とかしてもらえそうな気がするのですけれどねー。
ということで よろしかったら、ご参考に。



世界的に 肥料の品不足と価格高騰がつづいています。 その原因は
化成肥料の原料となる リン鉱石ならびにカリ鉱石の不足によるもの。

   ちなみにこちらがリン鉱石。

こちらがカリ鉱石由来のカリ肥料となります。

  

さて・・・・

なぜに鉱石が不足&高騰してきたのかといえば、まずはやっぱり新型
コロナウイルス蔓延の影響。採掘場での人手不足からはじまって、そ
の後の巣籠り需要によるコンテナ船の不足や港湾作業の遅れなどの物
量停滞、さらには原油の値上がりによる輸送コストの上昇といった要
因があげられるのですが・・・・それに前後するかたちで

 ■ 中国による日本向け肥料輸出の制限
 ■ ロシアのウクライナ侵攻による欧米日の制裁
 ■ 制裁国に対するロシアの肥料輸出規制

といった最近よくニュース報道される事象がおこったためであります。

そこで先日開催された G7先進国首脳会議です。



このG7のメンバーのなかには、不足している原料鉱石を豊富にもっ
てる国がある。そう リン鉱石の米国、そして カリ鉱石のカナダ
です。そこで、それを踏まえてのわが自民党総裁・岸田文雄首相への
お願いです[唐突ですけれど]。

『G7のよしみ、今回は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議にも出
 席したのに加えアジアにおける数少ないロシア制裁にもわが日本
 は組みしているのだから、せめてこの非常時のあいだだけでも、
 我が国に鉱石/いしを融通していただけませんかね。バイデンさん、
 トルドーさん、よろしく頼むよ』

なんてかんじで[角さんふうに]申し入れていただきたい。

もともと2000年以前は 米国とカナダの両国から鉱石ズを輸入
していた過去のある日本
なのだから、昔取った杵柄、それほど無茶
なお願いであるともおもえないのですけれども。

国民政党として国民のために働くとおっしゃっている岸田首相です。
ここはひとつ日本の農業、ひいては日本国民の食のためにも、お骨
折りよろしくおねがいいたします。

ということで今回は、せっかくの外交の岸田、じょうずにつかわな
い手はない・・というおはなしでした。


晴れ ちなみにゼレンスキーさんとプーチン大統領に直接あって
  きたジョコ大統領のはなしは​こちら​。かっこよかったー。


51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜」




ミノムシ。逃げ足早し。。

2022-08-23 18:24:42 | Weblog
ミノムシ。逃げ足早し。。
じーっと枝にぶら下がっているイメージのあるミノムシですが、
意外に動きが早い。また その運動量に比例するようにじつに
食欲もまた旺盛なのです。前回にひきつづいてよろしかったら。



枝にじっとしてぶら下がっている・・・といったイメージの強い
ミノムシ。  ですが そんなミノムシたちを、たとえば動きの
よくわかる透明なガラス製の花瓶のなかに放り込んでおくと・・

   

ものの10分もしないうちに

   
   

しきりにうごきまわって、なかには瓶の外に逃げていってしまう
強者もいるほどの行動をします。

そんなミノムシたちですから 食欲も旺盛。

     

4月のはじめのサツキの新芽が食べられると、↑の写真のような
葉が まだらなかんじに食害されてしまいます。

 

アップすると、こんなかんじ。動きの早い彼らですから、繁殖
していた場所のはを食べ尽くすと、当然のことながら葉のある
となりの枝に移動して、めしゃむしゃむしゃめしゃと、おなじ
ような食害を繰り広げ、しまいには樹が枯れてしまうこともあ
るのです。

    

この枯れた部分にいたミノムシがこちら。 ざっと15匹ほど。

いつになく寒かった今年、ツツジノグンバイやハダニなどは少な
かったのですが、このミノムシの早すぎる繁殖ぶりには驚かされ
てしまいました[例年は梅雨明けに多いミノムシ被害は​こちら​]。

・・・今年はどうも芽の萌きが遅いなあ

などと思われている方がおられましたら、ミノムシがいないかど
うか調べられたら良いかも。です。


晴れ  寒いうちからオルトラン粒剤なども散布し散水もして
  発生予防していたつもりなのですが、まんまとミノガし
  てしまいました。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染

のの

ミノムシ、おそるべし。

2022-08-22 10:07:02 | Weblog
ミノムシ、おそるべし。
被害の甚大なサツキだけでなく、暑さにかまけて おざなりになっ
ていた庭木の葉っぱをよくよく観察してみれば、アカメガシの垣根
はもとより、はてにはオリーブなどにさえミノムシがぶら下がって
いる始末。これほどのミノムシ大量発生は経験がないといってよい
ほどの状態です。ということで、前回にひきつづきミノムシ編です。

 ↓

ミノムシ被害による葉っぱの消失状態に毎年毎年おちいってしまう
サツキ[前回分は​こちら​]そこで 今年こそは喰わせてなるものか、
と昨年の秋から最低でも月に一度は 対ミノムシパトロール&駆除
を実施してきた成果か、最近ではムシの個体もめだってめっきりと
すくなくなり[せいぜい2匹程度の発見率↓]

       

これなら今年の夏にはきれいな姿の樹体を楽しめるな♪と、ことし
の梅雨の中ごろまではそう思っていたのもつかのま、梅雨が明ける
じぶんになったころから、あらためてサツキの葉ぶりをよくよく眺
めて見てみれば、左の写真↓の サツキの中央部が、うすくなって
きているのに気づかされたのです[左は全体、右は中央部のアップ]。


   

あれれ、おとついパトロールしたばかりでもあるのに腑に落ちない
話だなと思いつつ、あらためてよくよく枝葉を調べてみれば・・

なんだか小さいのが 

1本のサツキを調べただけでも、こんなにいっぱいいたーっ。。。。

        

ということで今回は、成虫だけに気をつけて駆除していたとしても
梅雨あけには、春に産み付けられた卵が孵化してたくさんのちっち
ゃい子どもミノムシにやられてしまう、ミノムシおそるべし・・と
いうおはなしでした。

いゃー、きづきませんでした。はて、どうしたものか・・・。


晴れ  ちなみに1枚目の写真にもうつっていたのですが、
    ちつちゃな個体は大きいミノ
   ムシにひっついてもいたのですねー。ツツジが
   やられてくやしいけれど、なんかかわいい。。
 
51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜」


サツキが丸坊主にされるまえに。

2022-08-20 08:59:39 | Weblog
サツキが丸坊主にされるまえに。
梅雨から夏の時分には、ひと雨ごとにぐいぐい伸びる枝葉とか下草
とかに気をとられて、ついつい疎かになってしまうサツキの様子見。
葉がなくなって丸坊主にされた 昨年・一昨年の 苦い思いを胸に
今年はひまを見つけては駆除してきましたが、そんなに気をつけて
いたとしてもやっぱりお盆前後には発生してしまうミノムシ被害
ということで、ご参考までに よろしかったら。 

 ↓

『サツキを丸坊主にした犯人は/2018年6月分

じとじとと小雨が降りつづいた長い梅雨もおわって、ひと月あまり。

晴れ渡った青空のもとで、早朝の涼しいうちに事務所の剪定でもや
ろうか・・と、道具をもってお盆前の樹木の伸びを確認していたら

     

列に植えられているサツキに、葉がなくなって丸坊主になりかかっ
ている部分を発見[映像↑の左の映像が被害個所・右は健常部分]。

しまった油断した・・・とおもったときには大発生しているあの虫、
ミノガの仕業です。

     

ミノガとは もちろんミノムシ。

葉や枝を食べた残りくずで 幼虫の作る巣が、ワラ製の雨具である
蓑/ミノ[こなきじじいが着ているアレです]に 似ているために
ミノムシとよばれるようになったのであろうという、あの虫です。

 いったいどのくらいいればこんなに丸坊主にされるのだろう

と、ためしに被害個所の1本当たりの1センチ以上の大きさのムシ
を、ひとつふたつと枝から引き剥がしといったところ、約30匹く
らいのミノムシを捕獲しました。


    


農業用の害虫図鑑をひも解けば、

 発生は年1回・梅雨あけに新成虫が現れる

とされていますので、6月の中旬以降につぎつぎと孵化した幼虫が
2月弱あまりでおおきいものは3センチ強に育ったことになります。

そしてこのミノムシ。 特筆すべきは、その防除の厄介さです。

なんせ防水性に富んだミノを持つ。たとえ薬剤を散布したとしても
安全なミノのなかに逃げ込んしまうのでなかなか薬効がないのです。
さらには汎用性な食性も武器ということであり、75種の庭木や樹
木で発生し、ときにはヒマワリなども食害するというからビックリ
ですよね。

ということで、お庭の手入れが趣味のあなた。

梅雨明けてひと月のいま。お庭の一角に丸坊主になりかかっている
株はありませんか。もし存在/したとしたら、対処は いま。充分に
生長して被害が広範囲に広がらないいまのうちに、せっせとミノを
みつけて捕獲してまいりましょう。

ということで今回は、梅雨明けの爽やかなサツキの新緑を丸坊主に
した犯人は局所に大量発生するミノムシだった というお話でした。


晴れ  身の回りにある 手ごろなものでも、ミノを作るミノムシ。
  色とりどりの毛糸クズのなかに、蓑をはずしたミノムシを
  入れて毛糸のミノを作らせる・・なん遊びも以前は流行って
  ましたよね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染

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