グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

シマちゃんの帰還[ストライクバック]!

2021-12-29 23:46:59 | Weblog
シマちゃんの帰還[ストライクバック]!
夏の旱魃や、カミキリムシやミノムシ、ハマキムシなどの虫たちの
容赦ない連続攻撃をかいくぐって4年間でなんとか苗植えから垣根
状態にまで仕立てることができたレッドロビン[攻撃例こちらこちら]。

まさに努力の結晶です。   

3週間ほどまえに、そんな手塩にかけた愛おしいレッドロビンの剪
定をしていたときのこと・・・んんっ、なんかあるぞ・・・幹と枝
のあいだ、そして枝と枝のあいだに見つけたのがこちらの映像。

    
   

やった。みつけた。シマちゃんだっ。

        

そう、いわずもがなのシマヘビの抜け殻です。このレッドロビンの
垣根は、あのシマちゃんの縄張り。当ブログにおいては季節ごとに
たびたび登場し、なんといっても今夏には大型の植木鉢の排水口か
ら抜けられなくなる
という事件[​こちら​]を引き起こした、あのシマ
ヘビの縄張りなのです。

救出後にそっとしておいたら、いつのまにかいなくなっていたので
きっと無事だとはおもっていましたが、すぱっと綺麗に抜けた抜け
殻をみつけたのですから もう安心。かげながら無事をいのってい
た自分にとってのよいお知らせになりました。

さてそんなシマちゃんの抜け殻を、途中で切れてしまわないように
細心の注意を払いつつ、すこしづつゆっくりと丁寧に 葉と枝や
枝と枝のあいだから ぬきだしていき・・・

      

頭から尻尾までまるまる一匹分の抜け殻ゲットに成功しました♪

 この写真に写っているスチール社
のトリマーHSA86の長さは115センチほどですので、この抜け殻
の長さは120センチ超あることになりますね。

ということで今回は・・・夏場の事故による腹部の圧迫による内臓
破裂や腹部の骨の骨折を心配されてもいたシマちゃんだったけれど、
いま現在は秋の脱皮も順調にすませられるほどに健康体であるとい
うご報告でした。

さてそしてそんなシマちゃんの抜け殻です。レッドロビンの垣根で
脱皮するたびに採取しているシマちゃんの抜け殻は、縁起物として
今回も引く手あまたの状態。好評のうちに引き取られていきました
よ。来年も再来年もシマちゃんには健康のうちにずんずん大きくな
っていってほしいものです。


晴れ 以前は水田に囲まれていた当事務所も今は昔。5年ほど
  前には南側だけにのこっていた水田もついに住宅となっ
  てしまい、それからというもの生物の種類も数も極端に
  減少してきてしまいました。つくづく水田って、生き物
  のゆりかごだよなあ・・と思うこのごろ。です。こんな
  水田の技術も[​こちら​]あります。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染



シマちゃん騒動記[酷暑の夏の思い出]。

2021-12-28 13:50:23 | Weblog
シマちゃん騒動記[酷暑の夏の思い出]。
次回分の関連として、過去2回分のブログをまとめて掲載です。
 ↓

そのいち
9月にはいったというのに、まだまだ暑い夏。そんな酷暑残暑の
続く南九州の午後3時。 お茶の時間にクーラーをかけた室内で
コーヒーをのみながら、なにげに外をみていたそのとき。
事務所の前庭においてある 高さ50センチ・直経60センチの
大きな鉢の水抜き穴付近に、なにか動くもの・・・ おそらくは
生き物の姿が見えた。

熱くなっているはずのアスファルトの表面をバシバシと叩きつけ
ている、なんだか黒っぽい鞭/ムチ状の物体。鉢の大きさからいっ
て、おそらくは 40センチくらいの、細長い生物。

遠目でみていて、それはいままでにみたことがない生き物・・。

ということで、おっとりがたな[おっとりカメラですね笑]で、店
から飛び出し、謎の生き物の様子を まじかでみれば・・・・

なんと これは ヘビ。シマヘビです。


  

シマヘビの尻尾がその謎の生物の正体なのでした。

焼けるような暑さになっているアスファルトの表面を打ちつけつ
づけるヘビの尻尾。

元気があってよろしい・・・なんて思えもしますが、この様子は
ただごとてではない。ということで、ちかくによってまじまじと
観察してみれば

 

水抜き穴より、どうみてもヘビ・シマヘビの胴のほうが太い。

  

どうやら 暑さ対策として、以前には楽々はいることができ
ていた植木鉢の水抜き穴が、成長したいまとなっては想定
外に小さくなっちゃったがために・・・、
入ることはおろか、引き返すこともできなくなって、苦しんで
いる状態にちがいないと、わたくし判断するに至りました。

  

とうのシマヘビにしてみれば、苦しい腹部の圧迫に加え、困る
のは盛夏の太陽に熱せられたアスファルトの熱高温。時間が経
過するとともに、きっと息も絶え絶えになってきているにちが
いありません。その証拠にあんなにはげしく鞭うつかのように
激しくアスファルトを叩いていた尻尾というか、ヘビの下半身
の動きが、じょじょに弱くなってきているのも感じられはじめ
たのです。

これはいかん、とにかく早く 急いで助けねば・・・つづく。

それにしても どじっちゃいましたね、シマちゃん[こちら]。
賢いはずのヘビにしては、今回のこの失態。やっぱり酷暑のせ
いだとおもわざるを得ないかんじなのでしょうね、この状態は。


晴れ 前進するときに 体表面にあるウロコを立て、地面
  に引っ掛けることもするヘビ。だから頭を方向転換
  できる空間がなければ、バックはできず、いちど頭
  からはいった穴からはでられない・・という話があ
  ります。実際に石垣にはいっているヘビを引っ張っ
  た経験が数度あるのですが、ほんとに引きづりだす
  ことはかないませんでした。 ということで今回の
  救出方法やいかに。。

その2

小さかった頃の涼しさの思い出を求めてか、かつて過ごしたで
あろうところの植木鉢の底に避暑の場所を求めた結果・・・前
にも後ろにも進めずに七転八倒する苦しさにおちいってしまっ
たシマへビのシマちゃん[​こちら​]。

そんなシマちゃんの命にかかわる危機の現場を目のあたりにし
て、その救助法をかんがえねばならなくなった自分。後退する
ことができないというヘビの生態からかんがみて、とりもかく
にも、頭部のほうから引き抜くしかない!とかんがえるに至り
ました。

で、まずは鉢を横にして、植わっている木の根が回っているこ
とを祈りつつ、植木全体をひっこぬいて[成功!]

  

内側からシマちゃんを引っ張るけれど抜けず。で、これはいか
んと、暴れるシマちゃんの身体に触れぬようにプラ鉢に鋸で切
れ目をいれる作戦を決行。。。。

 

切り込みをいれたところを、ペンチで力任せにねじ切って穴を
広げて・・・

  

切断して広げた穴の外側から、なんとかシマちゃんを鉢の内側
に押し戻すことに成功しました。

ほっ。

シマちゃんの動きが時間の経過とともにニブくなってくるのを
心配しながらの作業でしたが、なんとか10分かからぬうちの
素早い救出に成功しました。

   

そしてこちらが、切断したプラ鉢の破片。シマちゃんにとって
は生死を分けたプラスチック片となります。

ということで今回はシマヘビまで辟易と感じた今年の夏の酷暑
の いちエビソートのおはなしでした。→ 椋鳩十さんの南九
州の酷暑と湿気についてのはなしは ​こちら​。


晴れ その後のシマちゃん。
  バツがわるかろうと・・押し入れた鉢をそのままにして
  すておき、1時間ほどした現場にもどってみたら、シマ
  ちゃんの姿はありませんでした。無事だったようでほっ。。


51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染



ヤツデ満開にて昆虫[むし]よろこぶ。

2021-12-24 21:50:10 | Weblog
ヤツデ満開にて昆虫[むし]よろこぶ。
じつは・・・前回[​こちら​]のヤツデのお花の写真は 一昨年のもの。
今回が2021年の今年のヤツデのお花になります↓。


  
   
  

みてのとおり、今年は いつにもましての華やかさ。例年よりも
ずっとたくさんのお花が咲きましたよ♪

そんなヤツデの満開さを受けて、大喜びしているのは庭の虫たち。

       

この冬の寒さのなか、何処に潜んでいたのかはわからないけれど、
暖かい日差しの降りそそぐ日中には、アブとかハチとかハエとか
みんなが 大よろこびして、お花からお花へとヤツデの花房の中
をとびまわっています。虫たちにとっては まさに最高のクリス
マスプレゼントですね。

そんな虫たちの様子には、見ているこちらまで うきうき。


晴れ 南国ではありますけれど晴天が多いがために放射冷却
  現象がおこる宮崎。早朝の温度はけっこう寒い。春先の
  3月になって水田に氷が張ることもしばしば。そんな
  宮崎での農業のおはなしは ​こちら​。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「地里山複合大汚染」​




師走にほの暗い空間で咲くお花といえば。

2021-12-23 21:16:57 | Weblog
師走にほの暗い空間で咲くお花といえば。
道路に面した表側の長さは狭いものの 奥になが~い、いわゆるうなぎ
の寝床みたいな、町屋の中庭の きれいに剪定して 樹形をつくられた
樹木の下などの やや暗い空間にて、

12月のこの師走の時期に、まるでぼんやりと空中に浮かぶ白い珠のよ
うに咲くお花。陽が沈むころの 仄暗い灯りのなかでみると ちょうど
空間に漂うオーブのようにも見えるお花・・・

     
      

余談ですが、昼間の時間にアップにするとけっこう明るい感じに映って
しまってちょっと いま書いてる文章とちがってきたな、と あせらさ
れてもしまう このお花/笑・・・

      

これが いまの時期に満開となる ヤツデのお花 です。

このヤツデ、自然の状態であれば関東以西の、おもに海岸近くの森林
のなかなどの、日当たりのあまりよくない森林のなかで自生していま
すが、 
その暗い空間において花茎を含めてよく目立つお花を咲かすのは受粉
に利用するためのハエやハチにアブ、そして夕刻から夜間にかけては
蛾などの昆虫たちをあつめるための戦略であるのでしょうね。

ということで今回は、 咲く種類のお花がすくない師走の時期に咲く
ヤツデのお花のご紹介でした。

ちなみにこの写真のヤツデ。     
きれいに剪定されているイチイガシ[大天狗も樹上にいそうな]の巨木
の根元に植えられてます。


晴れ ヤツデの別名、それは テングノハウチワ。 昔ばなし
  などの絵本の天狗さまの手元をみると、たしかにヤツデ
  状のウチワをお持ちになってますよね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「地里山複合大汚染」​



ハゼの木、容赦なし。。

2021-12-15 23:53:43 | Weblog
ハゼの木、容赦なし。。
荷物を搬入しにこられた顔見知りの日通トラックの運転手さん。

 裏門のところのハゼの木が復活しましたねー、
 あのクワズイモの大きくなっているところの。

などと開口一番に話かけてこられたのです。

あれれおかしいな、あの木は春先に幹から伐採、しかも念を入
れて粒状の除草剤まで撒いて、処分処理には万全を期していた
はずなのに・・・なあ

などと思い出しつつ、おっとり刀で検分しにいってみたところ

 

たしかに マキの木のしたで 復活。

 

というか、大復活している~。

ということで、子どもさんたちの通学路に面してもいるので、
とにもかくにも 急いで伐採することにいたしました。

基本的に アリ対策仕様時のコーデイネイト[こちら]のうえに
ビニールの雨ガッパを着込み、さらに厚手のゴム手袋を装着、
そのいでたちで まずはハゼの木の上から大きなビニール袋を
かぶせそのうえで幹をいっきに切断、ハゼの木のはいった袋ご
と小さく折りたたんで町指定のゴミ袋にいれちゃいました。

これで万全かぶれることなく処分に成功、してやったりぃ。。
と、おもっていたのもつかのま

  

やっぱりやられてました泣。 痒みから水泡ができて、無意識
のうちに痒きこわすみたいな、そんなかんじですね。

“冬になってハゼの木が落葉してから切断すれば被害は少ない”
といわれているのもしってはいたのですが、まあいたしかたあ
りません。

それにしてもの ハゼの木。

  
  

切断するときにかぶせたビニール袋にも、こういった樹液を
つける[直接の切断面にあるばかりではないので、なんか煙
みたいなかんじにも思えるんですよ] くらいなのですから、
むしろ

 これくらいの被害ですんでよかったな

と 思ったほうがよいのでしょうね、きっと。たとえばこれ
が 目にはいったりしたら・・・などと想像したら、ぞっと
します。次回からゴーグルも装着だなと 思いましたよ。

ということで今回は、身近な環境にも危険がいっぱい、ハゼ
の木は敵対する者に容赦しない。。みたいなそんなおはなし。


晴れ ゴミ袋に入れたハゼの木。収集される方がカブれ
  ちゃったら大変・・ということで、ハゼはいって
  ますという張り紙つけて ゴミ出しいたしまた。
  
51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜