サコンタロの声がきこえる・・・。
・・・
恵みの大雨の翌日。
流れる水音にまじって、どこからともなくきこえる音。
サコンタロだ。
流れる水音にまじって、聞こえるサコンタロの「声」。
骨を食むような、骨を噛むような、「声」。
その声は、一定の時間を置いて、規則的に発せられる。
そんな幻聴をきいたのは、薩摩の国。
加治佐川の川港〔川湊〕の河口から上流を眺めたとき。
さほど広くはない。![川の上流を望む](http://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/a5d036a2e7bcb6ce551737ba11241ded44ed6afd.09.2.9.2.jpeg)
が、川幅に広葉樹林が迫るこの川 に響く、「声」。
夜間、事情を知らずに、この声を聞いた人には不気味
にひびいたであろう、その「声」。
しかし、その声こそは、火山灰から成る痩せた薩摩の
土に希望をもたらしたものであったのだ。
・・・
などと、ホラー調ではじめてみましたが、みなさまはサコンタロ
をご存知でしょうか。
サコンタロとは流れる水を動力とした製粉機。水を利用したシー
ソーの仕組みで、たとえば臼にいれたモミなどを突いて精米する
便利な道具なのです。
そうですね、いうならば でっかいシシオドシといったら理解さ
れやすいかもしれません。
そして江戸時代。
この加治佐川の河口の山川港からのぼった上流には、薩摩藩の手
による秘密の工場があったのです。
その工場の設立初期にはたくさんのサコンタロ[のちには水車]
が、秘密裏に獣の骨を砕いて粉にしていたといいます。
なぜ獣の骨は砕かれて粉にされていたのか。
なぜ工場は秘密にされていたのか。
食用としての獣が多くなかったはずの江戸時代に
砕けれるほどの大量の獣の骨はどこから集められたのか・・・・
そんな謎を解く話は次回に。
◎ 薩摩藩って、すごいですよね。これまた秘密の
寒天工場の回は、こちら。 薩摩焼のはなしは、こちら。
「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
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恵みの大雨の翌日。
流れる水音にまじって、どこからともなくきこえる音。
サコンタロだ。
流れる水音にまじって、聞こえるサコンタロの「声」。
骨を食むような、骨を噛むような、「声」。
その声は、一定の時間を置いて、規則的に発せられる。
そんな幻聴をきいたのは、薩摩の国。
加治佐川の川港〔川湊〕の河口から上流を眺めたとき。
さほど広くはない。
![川の上流を望む](http://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/a5d036a2e7bcb6ce551737ba11241ded44ed6afd.09.2.9.2.jpeg)
が、川幅に広葉樹林が迫るこの川 に響く、「声」。
夜間、事情を知らずに、この声を聞いた人には不気味
にひびいたであろう、その「声」。
しかし、その声こそは、火山灰から成る痩せた薩摩の
土に希望をもたらしたものであったのだ。
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などと、ホラー調ではじめてみましたが、みなさまはサコンタロ
をご存知でしょうか。
サコンタロとは流れる水を動力とした製粉機。水を利用したシー
ソーの仕組みで、たとえば臼にいれたモミなどを突いて精米する
便利な道具なのです。
そうですね、いうならば でっかいシシオドシといったら理解さ
れやすいかもしれません。
そして江戸時代。
この加治佐川の河口の山川港からのぼった上流には、薩摩藩の手
による秘密の工場があったのです。
その工場の設立初期にはたくさんのサコンタロ[のちには水車]
が、秘密裏に獣の骨を砕いて粉にしていたといいます。
なぜ獣の骨は砕かれて粉にされていたのか。
なぜ工場は秘密にされていたのか。
食用としての獣が多くなかったはずの江戸時代に
砕けれるほどの大量の獣の骨はどこから集められたのか・・・・
そんな謎を解く話は次回に。
◎ 薩摩藩って、すごいですよね。これまた秘密の
寒天工場の回は、こちら。 薩摩焼のはなしは、こちら。
![51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg](http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/82/0000939082/17/img08aa0f02zik7zj.jpeg)