グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

そこにあるアリの世界。

2013-11-19 16:39:35 | Weblog
そこにあるアリの世界。


ゆえあって、毎朝お水をお祀りする とある地主神さま。


 地主神さまの.jpg 


話は、そんな地主神さまの お水の容器で おこる。


 お水.jpg


お水を取り替えたお水の容器の中に、最初のアリが浮かぶ。


 まず一匹.jpg


その後、数時間おきに1匹づつ、新たなアリたちが浮かんでいく。


 増えてゆく犠牲.jpg


そう、 アリはつぎつぎに 水のなかに引き込まれていくのだ。


のの 翌日の犠牲.jpg


1日の終わりに、地主神さまのお水の中を覗きにいくと〔犠牲にな
った〕5・6匹のアリたちが、水面に浮かんでいることになる。

 ● 水が苦手のはずではないのか 
 ● なぜに容器の中に入り込むのか
 ● 水ではないと錯覚してしまうのか
 ● 抜け出せなくなった仲間に気づかないのか
 ● あるいは仲間を助けに来たというのか
 ● 巣では、毎日の犠牲に気づかないのか
 ● この危険な場所を迂回できないのか
 ● このエサや水集めのルートを 外せないのか
 
などといった疑問が、脳裏に浮かんでは消える。

そこには、活動期間のあいだ 雨の日を除いて日々繰り返される 
彼女たち働きアリの世界/社会がある。


◎ 仮に、アリの〔冬と、雨の日を除いた〕活動期間を180日と
  した場合、6匹×180日で年間に約1000匹ちかい犠牲が
  でることになりますし、知っている限りこのお水は100年間
  は お祀りされているはず・・・。それでも続けられていると
  いうのは、なぜなんでしょう〔もしか生贄だったり?〕。
  溺れてしまうのは勘弁だけれど、できればアリになって調べ
  て見たい気もします/笑。
  
51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染



ペットだといえなくもない小さなアシタカ。

2013-11-12 22:20:18 | Weblog
ペットだといえなくもない小さなアシタカ。

座敷の神棚のお花のしたを定位置とし居住いを正して静かに“いる
小さなアシタカ。

おそらくは、数日に一回の割合で定期的に取り替えるサカキについて
いる虫をたべてくれているのだろう。またときどきは部屋に出没する
ゴキブり、窓から侵入するドクガなどの害虫を食してくれているのだ
と思う〔ひょっとしてナンキンムシなどもだったり〕。


のの 神棚.jpg


こういった部屋のいわゆる“警備”業務だけでも感謝に値するのだが、
それにもまして、いつも控えに構えているその姿には好感をおぼえず
にはおられない。

そんな小さなアシタカの様子がちがったのは、今日。神さまのお花の
お水をとりかえていたとき。


どうにも姿勢が落ち着かない。 子どものアシタカ.jpg


おもいあたるといえば、本日の急な寒さ。ここ2・3日の季節はずれ
の夏日のあとの急激な寒さで、なんだか弱っているようなのだ。

そこで庭に出る扉を開けた。そう、いまやペットといえなくもない小
さなアシタカのエサを探しにいくつもりで。

するとそのとき。
一匹のアオバハゴロモが、いずこから飛びきて
着ているトレーナーに止まった。

不思議なこともあるものだと、そのまま神棚の前まで引き返し正座し
ハゴロモを触るつもりで、トレーナーの左腕についたハゴロモに指を
伸ばしたその瞬間・・・


 瞬殺.jpg

飛び立ったハゴロモは畳のうえに舞い降り、すぐさま小さなアシタカ
のエサとなった。それはまるで、祀られているお方が〔毎日お花を警
備してくれるアシタカのために〕餌をお与えになったかのような、そ
んなできごとにみえた。

それにしもアシタカグモ。
ツルツルすべすべした身体をしているハゴロモを、なんなく捕らえた。

それは、おなじくハゴロモを食する爬虫類のカナヘビなどよりもよほ
ど上手で〔瞬殺でした〕、その器用な食事ぶりには改めて驚かされま
した。

ということで今回は、この秋にペットだといえなくもないほどに親し
くなった小さなアシタカクモのご紹介でした。


◎ せっかく仲良しになったのだから、なんとかこの冬を乗り切って
  ほしい。しかしそうなったら、この個体も来年には 大人の手の平
  サイズに?
 なるのかしらん。



51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染











ゴギブリをかっさらう黒い影。

2013-11-10 21:52:45 | Weblog
ゴギブリをかっさらう黒い影。H

次回の資料として再掲載です。よろしかったら。

 ↓

たとえば米ヌカや魚粕だ。

このような発酵させて肥料になる生の有機物は、農業用の資材倉
庫にはいくらでもある。まして温度と湿度がおもしろいように高
い南九州の  。。

だから、でるのだ。
それが資材倉庫に、ゴキブリが巣くう理由である。

そんなある日。

木製のパレットに積んであった紙の袋をのけると、いきなりのこ
とでびっくりしたのか、まるまるとしたヤツがパレットから平た
くなったコンクリートの上に飛び出してきた。

 内側の資材を食べようとして
 袋に穴をあけられたら かなわないからな


退治しようとして右の手にハエ叩きを手にした、まさにその
瞬間だった・・・こちらの動きに気をとられていて注意が散漫に
なったヤツに、後ろからとびかかる黒い影を見たのは。

黒光りするヤツの体は カゴのようなものに囲まれて包まれ
そのまま動く影といっしょにパレットの陰に消えた。

一瞬の出来事だった。

そんな動く影はなんであったのか確かめようとして、膝まづいて
倉庫の隅にある暗いパレットの陰の部分を覗き込んだ私の目にう
つったものは・・・

ヤツを咥えた大きなアシタカグモの姿だった。

体を裏返しに返されて、すでに足をダラリとさせたヤツの喉元に
は、アシタカグモの巨大な牙が突き刺さっていた。

そうか。ヤツの体を包み込んでいく、動くカゴのように見えたの
は、長い・長すぎるアシタカグモの8本の足。あのたくさんの長
い足で ヤツは掴まれると同時に体をひっくり返され、喉元に喰
らいつかれて連れ去られた
 のだなと、あの場面の合点がいった。

それにしても。

普段はほとんど動かないといった風情であるアシタカグモの。
獲物を捕らえようとして動くときの、そのスピードの早いことと
いったら。

 ヤツの すぐそまで、ヤツに 気づかれないように最接近し、
 ヤツが 平面に降りたその一瞬に勝負をかけて狩りにでた。

ということなのでしょうね、きっと。

そしてこんな光景をみると信じたくなりますよ、「ヤツ/ゴキブリを
退治するために、人為的に アシタカグモは日本に移入された」
という説
を。

その後、食事中のそのアシタカグモには 、お願いもしておきました。
अभी भी बहुत धन्यवाद। と 印刷した紙を見せて/笑。


◎ ヤモリもいる倉庫。しかし、そんなヤモリたちがいつも
  びくびくしているように見えるのは、南九州にたくさん
  居ついしまったアシタカグモたちのせいかもしれません。

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状態をみて、入れるものを変えるのが農業。

2013-11-10 14:17:26 | Weblog
状態をみて、入れるものを変えるのが農業。


前回・前々回などでみてきたように、土の状態や作物の生育の情況を
認識せずに、土の改良資材や肥料をただ入れさえすれば良い・または
やみくもにいれない というやり方は、非効率です。

これでは、農業経営がうまくいかない。そこで土の検査をしたり、植物
の生育状態を見たうえで・・・

 ミネラル分の少ない土には
 過剰にならないように、適量のミネラル分を入れる。


ことが大事になるわけです。同じように 

 隙間が詰まって硬い土には、軟らかい資材をいれる。
 水を加えるとドロドロになってしまう土には、
 粒子の大きいものをいれる。
 すぐに乾燥してしまう土には、粒子の細かいものをいれる。

 酸性が強すぎる土には、アルカリの資材をいれる。
 アルカリが強すぎるの土には、酸性の資材をいれる。

 痩せすぎた土地には、肥える資材をいれる。
 肥えすぎた土地には、痩せる資材をいれる。


といった、それぞれの状況に応じた対処法をとると、作物の生育が
よくなります
〔必然的に経営状態もよくなりますよ〕。

そうなんです、このように土や作物の育つ状態をみて、田畑に入れ
るものを変える工夫
・・・それこそが 農法であり農業ではないのかと
おもうのです。


◎ 農業経営の面からいえば、農産物の生産状況を勘案しながら
  投下する労力や財力を変化させいく
というのもまたアリです
  よね〔作物/商品が売れに売れるといった場合には、とくに〕。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染






キンモクセイのお花は、シロなのか、クロなのか。

2013-11-03 11:22:29 | Weblog
キンモクセイのお花は、シロなのか、クロなのか。

「キンモクセイの花が満開になる時期になると花粉症の症状がでる」とい
う方も多い
みたいですね。かくいうわたくしもその一人。くしゃみ、鼻水、
鼻づまりが始まり、晴れた日には偏頭痛や体のだるさを覚えてしまいます。

で、この花粉症の症状を作り出している憎き犯人は、キンモクセイだっ!
・・・と思いたい
のですが、専門的なページになるほど、キンモクセイ犯
行説には消極的なようなんです。専門的なページは こちら 。

そのようなページで、秋の花粉症を起こす原因としてあげられているのは、
ブタクサに代表されるキク科の植物や クワ科のカナムグラ、イラクサ科
カラムシなどがあげられているようです。そして意外だったのはヨモギ
ヨモギも原因になるとは知りませんでした〔セイタカアワダチソウが最近
では原因視されなくなったのは知っていましたけれど〕。

そしてそんな植物たちの映像は こちら ↓ 。

 071001feature_2.jpg

しかしですね、ひきつづいて秋の花粉症にはこんな話もあるんです。

『秋の花粉症の原因植物は高さがせいぜい2メートルしかなく、上空の強
 い風に乗って数キロ先まで花粉を飛ばすスギやヒノキとは異なり、花粉
 は数十メートルしか飛散しないという特徴がある』ために「原因となる
 植物に近寄らないだけでも十分予防できる


という話です。

この話を考えたとき、個人的に今の時期にブタクサやカナムグラやカラム
シそしてヨモギなどに、出会う機会はあまりないので、これらの植物によ
る花粉症とは考えにくいのです。

そのかわり、キンモクセイはいっぱい!出会うんですよ。
なにせ町の木が、キンモクセイときてるのですもの/笑。

いま現在、この文を書いている間でさえも、窓を素通りした感じで漂って
くるキンモクセイの香りを確認しつつ思うのです。『キンモクセイってシ
ロ?』、と


ただし、クロだとわかっても、引っ越す予定がいまのところないだけに
それはそれでつらいのですけれど。はっははは〔笑うしかないですよね〕。


◎ ユスリカなどの昆虫アレルゲンもありなんですよ。 ↓ とりあげています。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染