グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

家畜のウイルス病を防ぐ理由[わけ。

2022-12-11 18:52:49 | Weblog
家畜のウイルス病を防ぐ理由[わけ。
今年は秋口から全国各地で各地で発生し始めた鳥インフルエンザ。
最近では、かりに人が食したとしても大丈夫、あれはトリの病気
ですからといったふうの報道しかなされないかんじになってきて
いるのですが・・・もともとは、
こんな重大な問題もあるからふせいでいるのですよ
ということで やはり
以前の分の畜産農家でない一般人の車の消毒のはなし[​こちら​]の
関連する2016年11月分です。つけくわえれば、そんな鳥イン
フルエンザにかかったトリのフンでも フン尿使用を歓迎するタイ
プの農業では使用するのを可/よしとするのかなあ・・・ なんて
問題提起の回である[​こちら/​ウイルス拡散を防ぐには素早い殺処分
と確実フン処理だ]もご紹介しながら、よろしかったらご参考に。

 ↓

『家畜のウイルス病を防ぐ理由[わけ。』


ウイルスは変異することで、鳥に感染するタイプのものが他の動物
にも感染するようになることがあります。鳥から人への感染が繰り
返されると、ウイルスが人の体内で増えることができるように変異
してしまい、さらに人から人へ容易に感染できるように変異する可
能性もあります。人と鳥のインフルエンザウイルスが豚のなかで、
いわば合体することもあるといいます。

いわゆる新型インフルエンザウイルスはこうした経緯によって発生
する
だろうと予想されていること・・・これが鳥インフルエンザを
防ぐ理由[わけ]のひとつです。

 

たとえば2009年におこった新型インフルエンザの由来について


『新型の豚インフルエンザウイルスは人と鳥、2種類の豚が持っ
 ていた計4種類のウイルスが複雑に混じりあってできたことが、
 米国や日本の研究チームの 解析でわかった。米疾病対策セン
 ター(CDC)や世界保健機関(WHO)が公開する新型イン
 フルの遺伝子情報をもとに調べた。予防や治療の基礎データと
 な るウイルスの正体が明らかになってきた。米コロンビア大な
 どのチームは、今回のウイルスと過去の研究でわかっている豚
 のウイルスの遺伝子情報を照らし合わせた。この結果、ウイル
 スに8本 あるリボ核酸(RNA)のうち、6本が北米の豚に
 感染するウイルスから受け継がれたもので、2本が欧州やアジ
 ア由来のユーラシア型の豚ウイルスから受け継 がれたことを
 見つけた。
 前者の6本には、人、鳥のそれぞれに感染するウイルスに由来
 するRNAも混ざっていた。人は通常、豚や鳥のインフルには
 かからないが、豚は人や鳥のインフルにも感染する性質を持つ。
 98年ごろ、北米で豚インフルが流行したときに、豚の体内で
 豚ウイルスと人のA香港型ウイルス、鳥ウイルスが混じり合っ
 て、まず「3種混合」のウイルスができたとみられる。これが
 北米の豚ウイルスと交雑を重ね、最終的にユーラシア型の豚ウ
 イルスと合わさって「4種混合」の新たな豚ウイルスになった
 という。
 このウイルスの表面のたんぱく質が、人に感染しやすい変異を
 起こした可能性が高い。生物資源研究所(沖縄県名護市)の
 根路銘(ねろめ)国昭所長たちは、北米の豚ウイルスから受け
 継がれた6本のRNAのうち、1本が人、2本が鳥、3本が豚
 (北米)由来であることを示した。国立感染症研究所のウイル
 ス研究室長などを務めた根路銘所長は「ルーツが詳しくわかっ
 てきたことで、対策につなげられる可能性がある。今後もウイ
 ルスは変化する可能性があり、監視が必要だ」と話している。
  2009年5月3日 』

と、こういうような検証報告がなされた経緯があります

しかるに現実には・・・食に関する風評被害を警戒するあまりな
のか、鳥インフルエンザの発生時になされる報道が[上記の新型
インフルエンザ問題は棚上げされるかたちで
]単なる農業問題の
ひとつのようなかたちで報道されがちなことは、日本で生活する
ものにとってじつに問題をはらんでいることに思えてなりません。

ということで、今回は 鳥インフルエンザを防ぐ理由[わけ]は
養鶏業への被害拡大や食肉消費への風評被害をふせぐためだけで
はない、日本国民の健康にも影響してくる問題とするべきだ と
いうおはなしでした。


晴れ そしてもうひとつ、新型インフルエンザには注意せねばな
  らない点があります。それは2009年の新型インルエン
  ザ感染者のうちの死者の年齢層です。米国の米疾病対策セ
  ンターが発表したデータによると、18歳から64歳以下
  の死者が多い
ことです。60歳以上の層の死者が大部分を
  占める季節性インフルエンザの被害とは、この点が大きく
  異なっています。さらには症状が発現してから、死亡にい
  たる経過時間の短かい
症例があることが、気をつけねばな
  らない大きな特長といえるでしょう。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜

資材等の高騰対策・・新告知ポスター。。

2022-12-10 14:51:03 | Weblog
資材等の高騰対策・・新告知ポスター。。
不安定な国際情勢の影響により、燃油、肥・飼料、資材等の価格
が高騰しており、今後もその傾向の長期化が懸念されています・・
ということで、始められた国の資材等の高騰対策。そんな高騰対
策を告知する宮崎県版新ポスターが関係各所に配布されました。


それがこちら→   

さっそくに当店でも、入口近くに 張り出しました。以前からあ
る[肥料に特化した]ポスターと比較すると、燃油や飼料に加えて
各種資材等の補助の内容&問い合わせ先などがよくわかるように
なっています。 また右下には 宮崎県のシンボルキャラクター
である みやざき犬も配置されて

 みやざき犬→  

農業&水産業のナビゲーションサイトである ひなたMAFiNの
紹介もしています。支援の内容が知りたいと言われる方がおら
れましたら、まずは ひなたMAFiNを開かれてみてください。

 ちなみにこちらは肥料費支援
のパンフレット。見開きページで詳しい説明あり。


晴れ しかしやっぱりキャラクターって大切ですよねー。
  みやざき犬がいるだけでぱっと明るくなりますもの。
  関連で、キャラクターは大事 の回は ​こちら​。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 

なな

真冬の虫たちの避寒場所。

2022-12-05 23:29:20 | Weblog
​​​​真冬の虫たちの避寒場所。

2022年の今年と比較すると、2017年は寒かったんだなー、と
思いつつ、次回関連で2017年12月分です。
 ↓

冬になると雲のない晴天の気象が続くために、放射冷却現象がおこり
朝の最低気温が想像以上に冷え込むことの多い宮崎県の沿岸部地域。

ここ1週間ほどの最低温度は

    13日 14日 15日 16日 17日 18日
    00度 00度 04度 06度 01度 -1度

という具合に、雲が多くなる15日と16日以外は、0度付近で推移
していきます。

そんな真冬の宮崎での剪定中に[12月12日]捕獲したのが・・・


     
     

秋の終わりに孵化したのであろう やや小さめのカマキリやマツムシ
などのバッタ類です。

そして捕獲はしなかったのですが、この場所にはほかにもカメムシ類
に サツマゴキブリやアマガエルや数種のナメクジ類に カタツムリ
などなどたくさんの生き物がつどっていました。そうそう、脱皮した
のであろうシマヘビの脱け殻までみつけましたよ。いやあ、いま考え
てもほんとにすごいにぎわいぶりでした。

さて、ここでクェッションなのですが・・・・

この霜が降るのがあたりまえになった12月にもなって[このような
まるで秋口にタイムスリップしたかのような]そんな小動物たちのつ
どってた賑やかな場所が現実にあるのですが・・・あなたはそれはど
こだと思われますか?

これがですね、そんな小動物たちの保養所というかシェルターという
か、そんな場所が こちら。


       
      

そう。
大きめの葉を持つツタがはびこった、南に面したブロック塀なんです。

南側からの直射日光があたって温度を保ったブロックは、ある程度の
時間まではあったかいでしょうし、おい茂ったツタの大きな葉は朝方
の霜もふせいでくれるでしょうし。さらにいえば天敵である鳥たちか
らの目隠し効果[直角なので鳥の足場にもなりにくいし]もあるので
しょうしねー。 いやいや、ほんとに 良い場所です。

      

寒さがきびしい真冬に、ふっとあたたかくなるインディアンサマーに
なると、どこから想像以上に元気な虫の声がきこえてくることがあり
ますが、それはきっと ここにいて越冬している虫たちの声。。

と、いうことで今回は、宮崎沿岸部における小動物の避寒場所でみつ
けた真冬のカマキリとその仲間たちはけっこう元気だったよというお
はなしでした。


晴れ ここにいるカメムシなどの農業害虫はまだいいとしても、
  生命の危険もある​マダニ​なども越冬しているのでしょうか
  ら、そのあたりには気をつけたところですね、時節がら。

  51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染










​​​​

やっとこさ、苗作りの時期に。

2022-12-01 23:06:12 | Weblog
やっとこさ、苗作りの時期に。
11月末の日中でも、いまだに26度などという夏日にもなろうか
というほどの高温になることも多かった宮崎県沿岸部地方。

12月になった本日あたりからようやく温度が下がってきました。

ということで、さっそくにじりじりとまたされつづけたマンサク
の挿し木苗作りを開始しました。 


       

お馴染みの用具類を準備し・・まずは挿し木に使用する土の準備
です。鉢を大きくするときに使用する土に、ヤシガラピートモス
を多めに加えて使用します。

 

この土を鉢に詰めて、たっぷりとかん水[ケースの底面にも水]し
ておき、

  

こちらも2日ほど前から水に活けておいたマンサクの枝を

 

取り出して。用意済みの鉢に挿していきます。

マンサクは路地に挿しておいても、うまくいけばつがる植物な
ので、目論見どおりに鉢苗が完成したら お披露目します。
以前の挿し木の様子は ​こちら​ となります。


晴れ 今週はじめなど、 25度超の夏日が連続していた宮崎。
  最初の写真の用具箱にはしっかりと蚊取り線香&殺虫剤。
  温度が下がるのを待っていたのは、作業中の虫刺されを
  回避する目的もあり・・だったんですから大変なこと。
  夏場は、ガーデニングしているのか、蚊にさされている
  のか、わからぬ状況になることも多々でしたよ。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染


なな