グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

あのクマゼミの少なかった夏。

2023-10-16 18:36:36 | Weblog
あのクマゼミの少なかった夏。
今年の夏不思議だったのは・・平年はあんなにもたくさんワラ
ワラワラと土中から出没しては、 樹木にとどまらず家の壁とか
石垣とか、ときには車のタイヤとかにまでつかまって幼虫から
成虫に羽化してくる[​こちら​]あのクマゼミが体感的にではあり
ますが、ここ宮崎では少なかったことです。

羽化数が少ないのですから、鳴き声もまたおとなしめだった。
通常の夏にありがちな、あの日が昇る早朝から始ま午前中の
大騒音[騒音のレベルについては​こちら​]の日が 少なかった。

で、今年の夏が終わってみれば、1898年から統計を開始した
日本の記録のなかで、今年の夏の平均気温が過去最高を記録し
たというではありませんか。

ということで・・・

気温の変化に反応するなかなかデリケートな生き物なのだなあ、
クマゼミって・・と わたくし認識を改めましたよ。ちなみに
通常の夏であっても一日のうちで最も気温の高くなる14時く
らいには、いっぴきまたいっぴきと順にだんまりを決め込みは
じめて風がとおってすずしい木陰へと、じょじょに移動してい
く生き物だというのは体験的に知っていましたけれど。

そんな、だまっておとなしくしている午後のクマゼミの姿↓は 
こちら。

     

     

さてそこで気になるのは今年のクマゼミの生息する場所の変化。

1980年代以降、西日本の都市部でセミ全体数に対するクマ
ゼミの割合の増加が観測され、1990年代となると南関東や
北陸地方でクマゼミ棲息地の東進・北上が報告されてきたわけ
ですが・・・そのクマゼミの棲息地の東進・北上は、むしろ九
州よりも暑い気候であった本年の南関東や北陸地方でも引き続
いて確認されたのかどうか。気になっているところであります。

ということで今回はクマゼミもすくなくなっていた今年の猛暑
についてのおはなしでした。


晴れ  平年の羽化の最盛期には庭に散らばった抜け殻をホウキ
  で はわかねばならないほどにも羽化してくるクマゼミ。
  でも 今年は一度もホウキはつかいませんでした。
  

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜

のの

壁に現れる謎の物体。

2023-10-12 17:13:02 | Weblog
壁に現れる謎の物体。
2021年7月の記事ですが、次回関連でよろしかったら。

半夏生のころをすこしばかり過ぎた時分の夏の夕べ。この時期
になると決まって窓の外の壁に現れる謎の物体。まあせいぜい
10センチ前後なので危険は感じないのですが、キノコのよう
な、いやいやカニとかサソリとかの動物が壁に掴まっているよ
うな、映画エイリアンにでてくるフェィスカバーのような、そ
のような一見して植物とも動物とも判別しがたい物体。  

ちょうど明けた窓の下の壁に現れるそいつを、窓から顔を出し
て、カメラのフラッシュを灯して上から撮した映像、 それが
こちら。

         

いかがでしょう。みなさま、この物体が何者なのかおわかり
になりますでしょうか。
お分かりになった方も多いとはおもいますが、とにかく外に
でて、この物体を横から撮ってみると正体がわかります。

左右から撮った写真を並べてみたもの、それがこちら ↓。













そう、この物体の正体はクマゼミ。
クマゼミの幼虫が壁に捕まり羽化している最中だったのです。

昔は、太陽の昇る前の明け方から始まることの多かった羽化
ですが、最近は街灯の灯りがあるからなのか夕方から始まる
ことのほうが多くなったような気かします。

この個体の場合は、上の映像が19時くらいで、21時前に
は羽化しきっていたようです。ちなみに映像は こちら。


 なにかを捕えているふうな →  

いまでも[0時ころ]窓を開けると、かつての自分がはいっ
ていた幼虫のカラに捕まっているクマゼミがいます。天気
はよさそうなので4時か5時くらいになると旅立っていく
のでしょう。

クマゼミの羽化が一斉にはじまると、梅雨明け。本格的な
夏が始まります。・・・夏の風物詩ではありますけれど、
また早朝からのテレビやラジオの声がきこえないほどの、
ときには頭が痛くなるような大合唱がはじまるのでしょう
ね~[ノイジーモンスターの回は​​こちら​​]。


晴れ  高飛びしていねようにもみえる、羽化するとき
  の反りぐあいは すごいですよね。なんでも下に
  落ちるちから[重力]を脱皮に利用しているのだとか。
  しかしこのあと下に落ずにどうやって、カラに掴
  まることができるのか。その瞬間をみてみたい~。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜

のの

パレスチナ人抑圧への「見て見ぬふり」を批判したのは。

2023-10-10 23:14:52 | Weblog
パレスチナ人抑圧への「見て見ぬふり」を批判したのは。
イスラエルは「一方的に攻撃された」わけではない・・・・と
パレスチナ人抑圧への「見て見ぬふり」を批判したのが、米国
の米ユダヤ人団体であったという記事。その記事いわく・・・

『イスラエルのパレスチナ人に対する「アパルトヘイト(隔離
して差別すること)」に反対する  アメリカのユダヤ人団体
「IfNotNow」
は、「我々は愛する人々――イスラエル人とパレ
スチナ人の両方とも同じように――を次々と襲う恐怖を、悲しみ
と恐れとともに見ています」と7日付の声明で述べた。
同団体は声明で「今日のパレスチナ武装勢力による行動は、言わ
れのない一方的なものとは言えない」と主張している。「イスラ
エルのアパルトヘイト制度のもとでは、毎日が挑発です。ガザを
窒息させるような包囲が挑発です。イスラエル入植者がパレスチ
ナの村全体を恐怖に陥れ、兵士がパレスチナ人の家を襲撃・破壊
し、街中で殺し、イスラエルの大臣がジェノサイドと追放を呼び
かけているのです』

とのこと。

ハマスをテロ組織に認定しているアメリカとEU系のニュース が
氾濫しているなかにあってなかなか考えさせられる記事だと、そ
う思わされました。

ハフポスト日本版が紹介したその記事はこちら。よろしかったら。


晴れ おりしもジョージア国の日本大使であるレジャバ大使の
  ​こんなはなし​ ​もありましたし・・ね。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜

のの

脱け殻なのかと思っていたら。

2023-10-06 10:53:35 | Weblog
脱け殻なのかと思っていたら。
2017年の別ブログの回ですが、次回関連で再掲載です。
 ↓

地下に棲息し、樹の根の養分を吸いながら、成長していく
セミの幼虫。やがて土中を這い出る時がきて、夕刻に地上
にでてきた幼虫は、足が踏ん張れる場所を探し、あくる朝
までには 背を割り皮を脱ぎ成虫となって飛び立っていき
ます。

前日の好天に恵まれた早朝には、木々の枝や建物の柱、な
かにはブロック塀などといった庭のそこかしこに、脱け殻
が たくさん見つけられます。
毎年毎年くり替えされる夏の風物詩といえる光景ですよね。

 脱け殻?

そして今朝。

めずらしく晴れ。ひと月ぶりといった表現も大げさとは思
われぬ梅雨の晴れ間。
ひさしぶりに温度が上がった晴天のもとで、水たまりに浮
かんでいたのであろう脱け殻をみつけました。

いつものごとく

 昨日の突然の豪雨で流された空蝉/脱け殻だな

と、なにげなく触ったところ、これは脱け殻ではなく幼虫
の遺骸/実蝉でしたよ。よくよくみれば背も割れてない。。

晴れの日の夕方でないと這い出してこないとか、いったん
這い出てきたら少々の雨や水でも動じることなく、これだ
と判断した羽化場所に突き進み陣取る・・・とか、いわれ
る幼虫ですが、さすがに50ミリ・いや ひょっとすると
80ミリを超えたかのような 突然の大雨には抗しきれず、
溺れてしまったものなのでしょう。
めったに見られぬ光景だけに、南九州の今年の梅雨のあり
様の異常さ[40日ほども降り続く]を改めて認識させら
れました。

そして、溺れてしまった この個体。

しっかりと、なかなかはずれないくらいに しっかりと、
アスファルトの地面に 爪先をくい込ませておりました。

 幼蝉のなほ飛びたたむ構えして

などと思いつつ、魂というものがあるのであれば、魂は
飛び立っていったのかななどとおもいつつ、アリがこぬ
うちにと、とりあえず埋葬したのですが、

這い出てきた地下に戻してよかったのかしらん。
 

晴れ その場所にいると見せかけて実はいないという
  空蝉の術というのは有名ですが・・・その場所
  にないと見せかけて実はいるという実蝉の術と
  いうのも、これもまたつかえそうですねっ/笑。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜

のの

どんなお花をつくってみようかな。

2023-10-04 15:54:59 | Weblog
どんなお花をつくってみようかな。
仏壇のない家がふえているようですね。それに伴って仏壇に飾る
お花の種類も変化してきました
。以前、仏花といえば菊。菊でな
ければいけないといった風潮さえあった時代が夢のようです。

いいことだと思うんです。仏壇はないけれど、故人の好きだった
花や自分のすきな花を、写真のそばに活けてみる。たとえば「お
ばあちゃんの好きだったユリやバラをかざってあげたい」なんて
想う心が、なんだかとてもほほえましい。

都市部のお花やさんで売れる仏花はとくにこの傾向が強いのだと
か。ヒマワリやガーベラ、バラにデンフェレなどのリクエストも
多いといいます。品種に詳しくないお客さんも「明るい花束を」、
「ピンク系に仕立ててください」と、注文をされるのだそうです。

そんなはなしでがあったなら、ガーデナーとしたら、その傾向を
もう一歩すすめたいですよね。そう、自分の庭やプランターで作
ったお花を飾りたい。リビングや床の間、お気に入りの家具の上
においた大切な人の写真の横を自作のお花で彩りたい。

そうしたならば・・・

こんな楽しみもあると思うんですよ。それはたとえば故人の好き
で育てていたお花がハーブであったとしたならば、そんなハーブ
を育てることを通じて、ハーブを栽培していた故人の体験をあな
たも追体験することができること。

「こんな生育状態のとき、おばあちゃんなら どうしてたんだろ
?」とか、「育ててみてわかったんだけれど、わたしもこのハー
ブの香りが好き、好みがいっしょなんだなあ」なんてかんじで、

お花つくりを通じて時間と空間を越えた故人との会話が可能にな
る。これって、あなたの身体のなかに確かに存在するおばあちゃ
んの遺伝子を確認する行為でもありますよね。

・・・なんだか いいなあ。

さらに よくよく考えてみれば、こういったガーデニングによる
仏花の手作りは、経済が発達する以前の「自然な供養」の姿では
なかったのかなとも思います。そうであるなら、この『手作りの
お花で供養』運動は、業者の手にわたっていた供養という行為と
「供養花」を自らの手にとりもどす行為ということにもなります
ね、きっと。

これってつまりは お花版の地産地消、お花版スローフード運動。
っていうか 『スローフラワー運動』 ですね。ふふふ。


晴れ 前回はヒガンバナのはなし[こちら]だったのですが、
  そういえばおばあちゃんはゼラニウム育てていたな
  とおもいだしたもので、この秋はゼラニウム育てて
  みようかなと画策ちゅー。。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜

のの