なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

子供プール

2009-06-17 18:54:36 | Weblog
 子供時代、小学校にはまだプール設備はありませんでした。
  中学校時代にも無し・・・建設のための寄付金は要請されましたが、出来上がったのは私たちが卒業してからで、学校にプールがあって夏の体育の授業で水泳があったのは高校に入ってからです。
 そういう条件は悪かったのですが、生まれ育った町内の男の子供はたぶん100%泳ぐことが出来たと思います。
 潮風が吹くような海に近い町で、町内を流れる川は満潮時には海から潮水が上がって来る、自転車で15分くらいで海で泳げる場所に行けるくらい近かったから、泳げるのは当たり前かも知れません。
 尤も、子供自身にとっては泳げなければ真夏には友達との遊びに参加しにくいので、泳げるようになるには努力をしたのです。
 それが、町内のある子供プール!?。

 その辺りの地形では、北側に約1000メートルの高さの山があってその裾野に道があり、海に続いている形です。
 雨が降れば水は地表を流れるものと地下を通って海にながれるものがあると思いますが、いずれにせよ一気に流れ去ってしまうのではなく、海の近くで垂水のような地形ができるらしい。
 昔の人の知恵か土地の利用のためか、ところどころに池があったり、蓮田のような水田に出来ない土地が出来るようです。
 町内にも池がありまして、そこは貯木場として利用されていましたので流石にその池では泳げません。
 普通は川の水が池に供給されるのですが、その池に水は川水では無くて地下からわき出している水でした。
 まあこれが綺麗な湧水なら近所の名所に成れたでしょうが、そこまでは良い水では無かったらしいのですが、それでも湧いてくる水の量は多いので50メートル四方くらいの貯木池を満たしていました。
 その湧き出す口のあたりがコンクリートで固められていてプール状になっていました。
 冬には障子の張り替えの時の戸の洗い場くらいにしか役立ちませんが、夏は小さいながらも子供用のプールでした。
 正確に言うと、泳ぐと言うより水遊び用のミニプールでしたが、それでもここでまず水に慣れ、泳ぎの基本を覚えたのです。
 そして、真夏には海に突き出す突堤。
  中学生くらいの大きな子が小学生の面倒を見ると言うか、怖い鬼コーチと言うか・・・マア日頃水に慣れているので海に投げ込まれても大丈夫なんです。
 このあたりの海にはワタリガニ(ガサミ)がいるので、泳いだ後のご褒美があるのです。

 地形の話をしましたが、近所にある野球が出来るくらいのグランドの隅には7,8メートル四方の岸を丸太で固めた池があります。
 誰ももぐったことが無いので深さは分りませんが、かなり深い感じがします。
  この池に流れ込む小川はありませんから、要するにここは周囲からの水を抜いているか、ここに湧水の出口があるのでしょう。
  他にも近所には池があって鮒釣場だったりしましたが、池の形は奇麗な長方形でした・・・今思うと自然の水で出来た池だけれど人の暮らしのために長方形で人家の中に存在していたのでしょうね。
 暑くなって来ると、子供時代の「プール」や池が多い土地だったことなどを思い出します。

 自分の嗜好ですが、レンコンが好きなのはこういうところで育ったからかも知れません。
 特に蓮の実など懐かしい・・・こういうものは大きなスーパーでも売っていません。