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きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

父の誕生日

2015-08-05 10:30:10 | 田舎日記
8月4日
父の誕生
満94歳になりました。🎉

11時に介護タクシーで、歯科に連れて行ってもらっている間に、
私は、自転車でスーパーに走って行った。

食も細り、沢山は食べられないが、誕生日を祝ってあげよう。

田舎のスーパーには、大した物は無いが、
刺身の盛り合わせと、黒豚のしゃぶしゃぶ肉を買った。

ケーキ屋さんなど近くに無いので、スーパーで探した。
小さなショートケーキを見つけたが、
迷う程の種類も無い。
プラスチックのケースに2個づつ入った、
チーズケーキと、チョコレートケーキと、イチゴケーキ…だけ。

小さな三角にカットされた上に、半分に切られた小さなイチゴが、
「イチゴケーキです」と、気恥ずかしそうに乗っている、
このケーキを買った。

お赤飯は、朝から仕掛けてある。
これで、ささやかだが、特別の日を演出できるかな?

少しワクワクしながら…
生物の刺身を気にしながら、照り付けるアサファルト道を急いで帰った。

しばらくして、治療を終えた父が、介護タクシーに送ってもらって帰ってきた。

昼食は、もちろん、お赤飯と先ほど買った刺身。

お皿に綺麗に盛り直し、
少し量が多いかな?…と思ったが、多い方が豪華に見えてイイや…と、
TVに見入っている父の前に出した。
父はそれを見て、
「なんや⁈」…と、訝しげな顔をした。
「今日は、お父さんの誕生日でしょう」「お赤飯炊いたよ」

父は、自分の誕生日も忘れていた様だ。
何も言わず、食べ始め、
多いかなと思っていた刺身も、完食した。

3時過ぎに、イチゴのケーキ。
「お父さん、小さいけどケーキだよ」
黙って完食した。

夕食は、買った黒豚の肉で冷しゃぶ。
午前中に、JAさんが、お父さんの誕生日プレゼントに持って来てくれたお皿に、
野菜と一緒に盛り付けた。
お皿が、大きかったので、量も多すぎた。
少し残したが、黙って食べた。

自分の誕生日を忘れていても、イイやね‼︎
食欲も戻って、美味しく食べられれば…。

94歳万歳‼︎
次は95歳だね‼︎

年寄りの1年は長い。
夏を越え、秋が来て
冬を乗り越え、春になる
四季を一回りするだけでも大変だが…

元気で頑張って欲しい‼︎‼︎





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