きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

150キロ先の故郷は…

2019-10-18 08:51:42 | 日記

朝、8時半の土成の停留所

傘が要らないほどの、細かな雨が降っている。

手編みの毛糸のマットが置かれている、🧶
待合室のベンチに座って、

9時の高速バスを待った。

父の世話に帰っていた頃は、
この停留所に、150回は乗り降りしただろう。

もう、後、何回ここに来れるのか?

父の家が売れてしまうと、
もう来る機会はなくなるのだろう…

小雨に煙る景色が、
私を余計に感傷的にしてしまう。

紅葉するには早すぎる、まだ緑の濃い山々、
何度も見ているはずなのに…

故郷の山は、きれいだ…と心に染みる。

しんみり感傷的な思い出に耽っていたら、
9時のバスが来て、乗り込んだ。

正月や、お盆以外は、
相変わらずガラガラのバスの席。

2時間、
そろそろ三宮に着く、
今日は、西から雨になる予報だが、
雨より先に、着いたようだ。

三宮は、分厚い雲の割れ目から、
明るい陽がさしていた。

150キロ余りの距離…は、

母が居なくなり、父が居なくなり、
家がなくなると、

近いと思っていたのに、

少しづつ、少しづつ遠くなっていくのを、
感じ始めていた。


8日ぶりに帰ってきた我が家、
やっぱりここが、私の居場所なんだと思う。

11日、台風の接近が気になり、
ベランダの植木を家の中に避難させて、
出てきた。

8日間も、日の当たらない部屋の中では、
きっと、弱っているのではないか…と、
心配していたが、

帰ってくると、
長男が、植木をベランダに出してくれていた。

頼んで出たわけでもないのに…

気にかけていてくれたことが、
嬉しかった。🤗

私が父を思い、
息子が私を思ってくれる…

黙っていても、絆はつながっている。











コメント
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