きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

収穫

2016-06-06 11:20:04 | 田舎日記
庭の隅に小さな畑があり
父が元気な頃は、沢山の野菜を栽培していた。

まだ息子たちが食べ盛りの頃は、
段ボールにいっぱい、野菜を送って貰い、
随分と家計が助かったものだった。

最近は、畑はおろか、庭に出てくることもほとんど無くなったが、
野菜を植える時期になると、
「そろそろ、○○の苗を植えな、遅くなる」と、指示することは忘れていない。

主に妹と私達だけで、畑仕事をする様になってからは、
随分縮小したが、父の楽しみのためにと続けている。

実際、畑仕事は、妹が8割、私は2割…と、
ほぼ、妹任せなのだが…

今年初めて、ズッキーニを植えていた。
ズッキーニは、地面から出た茎の地面スレスレのところに、
放射線に実がなるのですね。
はじめてみて、感激しました。


ズッキーニのカボチャそっくりの花

今朝、畑で摘み取った、とれとれの野菜

ナスとキュウリとサラダ菜、右がズッキーニ
トマトと、小さなブロッコリー

ジャガイモも、今年はたくさん収穫できた。

まだ畑には、
キャベツや、トウモロコシ、ピーマンなどが、これから収穫できる。









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68歳の誕生日

2016-06-05 22:30:03 | 田舎日記
6月5日 68歳の誕生日

朝 カレンダーを見ながら思っていた。

今日が私の誕生日だと、気づいてくれる人はいるのだろうか?…

息子たちは、私の誕生日と母の日が近いので、
「誕生日と一緒やで!」と
いつの間にか、私の誕生日は、母の日に吸収されて、
プレゼントも母の日にまとまられてしまっていた。

私の4人の兄弟姉妹間では、誕生日のプレゼント交換をする習慣もなかった。

私を産んだ母なら…
その母は、もう15年前に亡くなって、墓の中に居る。

私を世に送り出した、もう一人の責任者は、
黙って、朝食を食べている。
その父に、
「今日、誕生日‼︎」…と、話しかけると、
「ウン」と、頷きはしたものの、何の反応もないまま、
食事を続けていた。
「誰のや?」「わたしの」…と、
会話が続くのを期待していたのだが…

興味がないのか?
私の声が、聞き取れなかったのか?…
私も、そのまま黙ってTVの画面を見ていた。

68歳、もう、生まれて来てくれて有難うもおめでとうも、
言われて嬉しい歳では無い。

小学校の頃だった。
仲良しの女の子が、偶然にも私と誕生日が1日違いの6月6日だった。
私の誕生日に
女の子は、真っ赤な実が一杯付いたグユミの枝を、手に持って家に来てくれた。
それが、友達にもらった、初めての誕生日プレゼントだった。
嬉しかったなぁ~
その子も、明日68歳になる。
どうしているのだろうか?

夕方、雨の上がった庭に出た。
雨の雫をいっぱい含んだ紫陽花の花を3本切って、
仏壇の母の前の花立てに挿した。
「お母さん、68歳になりました。
丈夫な身体に産んでくれて、有難うございます」
産んでくれてことに感謝して、手を合わした。🙏



そして、
誰にも気付いてもらえないまま、
6月5日は、昨日と変わらない時間の進み方で、過ぎていった。













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土手の草花を摘みに

2016-06-03 14:11:17 | 田舎日記
父も元気そうだが、
急に体調を崩したりする様になった。
それも、私や妹が、久しぶりに外出をした時に限って起こったりする。

一人、家に置いて行かれると、不安になるのか?
三歳児の駄々の様な、我儘なのか?
それとも、自分が置いて行かれないための、作戦なのか?
…と、意地悪な勘ぐりもしてみたくなる。

そんなことが続き、今年になって、長時間の外出が出来なくなった。
せいぜい2~3時間、近所に買い物に出ることぐらい。

1年前のブログに、濃霧の山に行ったことを書いている。
1年前は、まだ5~6時間の外出が出来る程、
父の介護にも余裕があったのだ。

95歳の父の1年は、若者の10倍ほどの速度で老化が進行している。

「もう今年は、山にも行けないわ、
昨年、連れて行ってもらってて良かったよ」
数日前、そんな愚痴をMちゃんにこぼしていた。

今朝、Mちゃんから、
「山には行かれなくても、吉野川の土手に、花が咲いているけん、
摘みに行かへんで?」…と、電話で誘ってくれた。

今、山に行けたら、大きくて黄色いハンカイソウの花が咲いているだろうなぁ~…と、
先日、Mちゃんと、話したばかりだったが、
土手にも可愛い黄色の花が咲いていた。


数日後には、この花も、土手の掃除で刈り取られてしまうという。

興味のない人には、ただの草にしか見えないだろうが、
Mちゃんも私も、こんな花が大好きで、

日焼けするのも、虫に刺されるのも気にせず、
子供に返った様に、土手の中を這いずり回っていた。


Mちゃんが水を入れて用意してくれていたバケツの中は、
すぐに、草花でいっぱいになった。

野に咲く花は、積んで帰っても、2~3日でダメになってしまう。

その儚い命に、癒されている。

父の命も、野の花と同じ永遠ではない。
残された時間が限られているから、
花も父も
愛おしい…。












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