きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

全国手技工房展に行く

2016-06-21 08:29:05 | 染色
全国手技工房展のチラシを
田舎から帰って来る電車の中で見ていた。


21日までなので、阪神百貨店まで出かけた。

毎年見に行っているし、さほど興味もなかったし、
欲しいと思っても、私が購入できるような値段ではないのはわかっていたが、
賑やかな雑踏が恋しかった。

田舎に帰ると、当然父の介護が目的なので、
遊びも遠出の外出も出来ないのが当たり前だが、

せっかちな私には、田舎のゆったりとした時間や、
風まかせ、お日様まかせののんびりした自然を
楽しむほどの風流さを、持ち合わせていなかった。

久しぶりの大阪に出て、大勢の人混みに紛れ込むのも久しぶり…。
満員のエレベーターで8階に上がった。

同じフロアでお中元の受付をしていた。
そうだ!お中元をしなきゃ!
そのつもりりがなく用意もしていなかったが、
急遽、品物を選び申し込みのカウンターに座った。

最近は「お互い、お中元のやり取りは止めましょう」と、話し合い、
義理だけのやり取りは無くなり、
今は5件だけ…。

全国手技工房展は、
全国から選び抜かれた、伝統工芸士の職人技が集結…
1回りしたが
さすがに「ほんまもんは、ちがう‼︎」…と、分かるが、
その値段も、ほんまもん

たくさんの工芸品の中でも、私は江戸小紋に興味があり、
足を止め、見せて貰った。

遠目には無地に見えるが、近寄って、目を凝らして見ると、
非常に繊細で細かい模様が染められている。
その技法は、
着物地の上に、細かく彫られた型紙を置き、防染糊を塗布していくが、
1反の着物地に、この型置きを数十回繰り返すのだ。

型と型の継ぎ目をわからなく染め上げるには、
相当熟練した技が必要なのだそうだ。

そりゃ〜値段もするわよね。…と納得した。

渋い単色の染めだが、
粋で凛としていて、
私のような、出来損ないの女などを寄せ付けない風格がある。
ここに立っているのも、おこがましくて、

尻尾を巻いて、退散‼︎!した。









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月の染色お稽古

2016-06-19 18:47:05 | 染色
今日は、6月の染色のお稽古日

HYさんとMさんとMMさんが来られて、
マーブル染めをした。

⭕️マーブル染めの基本工程

塩化ビニールパイプ60㎝を2本と1mを2本をL型の接ぎ手4個で枠を作り、
内側にビニールを敷き、簡易パットを作る。
⬇︎
50℃〜70℃の湯に、マーブリング糊を溶かし
冷えるまで放置する。
⬇︎
冷えたら、マーブリングレベラーを加え攪拌し、
簡易パットに流し入れる。

⬇︎
マーブルカラーを1滴づつ、表面に落とし、
箸などで、模様を作る。

⬇︎
布を模様の上にそっと置き、
模様を写し取る。
⬇︎
引き上げた布の裏から、シャワーをかけ
余分なマーブルカラーを洗い流す。
⬇︎
乾燥後、アイロンで色を固着する。

シルクの洋服地、バックの帆布、ストール、ハンカチなどが染め上がった。



ランチ
野菜サラダやフルーツがいっぱい

HYさんが、自宅で染められたTシャツ
材料は、全て、ユニクロの既製品のTシャツです。




元は、濃紺のTシャツを絞って赤茶で染めた。

シルバーのグリッター粉をパール金バインダーを混ぜて、
塗布している。
シルバーの輝きが、写真では分からないのが残念‼︎

シルクのストール、絞って、色差しをして、金茶で染めている。
すごく素敵な色

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

疲れた

2016-06-18 21:49:44 | 田舎日記
18日間の父の介護を終え、17日の朝タクシーで
バス停まで送ってもらった。

疲れた‼︎

日毎に老いていく父の姿と向き合うには、
強靭な精神力が必要なようで、
そんな精神を持ち合わせていない私は、
気が滅入っていくばかりの18日間だった。

季節の変わり目で、不安定な天気の影響もあるのだろうか?
父の体調も、日毎に、良かったり悪かったりで、
父の顔色を伺いながら、一喜一憂していた。

昨年から比べると、食事の量も、運動量もすっかり少なくなり、
この数日は、テーブルに着いても、箸を持ち上げる気力も無くなったのか?
食べられない時もあったりする。

「食べないと体力がつかないから、お味噌汁だけでも飲んだら…」と、食事を促すと、
「もう長生きしたくない。
長生きしても良いことない、しんどいだけや!」…と、

1番聞きたくなかった言葉を、聞いてしまった。

父は、やはり長生きしたくないと思っているのだろうか?
その言葉は、本気なのだろうか?

今まで、そんな思いを否定し続けて、
100歳まで生かせてあげよう!と思っていた信念が、
グラグラと崩れる音がした。

今年の8月で95歳
平均寿命からすれば、ずいぶん長生きだが、
長生きに、上限も期限もないはず。

娘の私にすれば、
もう十分生きたから、良いだろうとは、思えないし思いたくもない。
父のことを考えると、寝られない夜が続き、疲れた!

タクシーで送ってもらったバス停の、
雨よけぐらいの粗末な待合室(こんなのでも待合室と言えるのかな?)
の、軒下に鳥の糞が落ちていた。

見上げると、ツバメの巣があり、小さな5羽のツバメの子が、
大きな口を開けて、母鳥の餌を待っていた。

「可愛い!」思わず、口から言葉が出た。
その声が、意外に大きくて、
待合室の奥の椅子に、男の人が座っていたので、
ちょっと恥ずかしかったが、
心が、ふわ〜っと和んでいくのがわかった。

親鳥が引っ切り無しに餌を運んでくる姿や、
顔より大きな口で餌を貰おうとする姿に、
たくましい生命力を感じた。
「そうだよね、生きなきゃね」

2時間半、バスに揺られて、自宅に着いた。
田舎に行く5月の末には、咲いていなかった紫陽花が、
小ぶりだが3つも花をつけていた。

その濃いピンクの花が、沈んでいた私の心を明るく迎えてくれた。














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長生きする事=幸せ?

2016-06-12 11:49:05 | 田舎日記
昨夜、父の近況報告を、妹にLINEで送ったら、
意外な返事が帰って来た。

友達に、
毎日父に手作りの黒ニンニクを食べてもらっていると話したら、
「そんな事するから、長生きなんだよ」
長生きする事が、幸せなのかと、問われたと言う。

お父さんにとって、幸せって何なのか?
人生いつ終われば、幸せなのか?
切ない…と、


そのLINEの文字が頭から消えず、
寝られない夜を過ごす事になった。

私は、父に1日も長く元気で生きていてほしいと願っている。
妹も同じ思いで、自分の事も家族の事も、
少々犠牲にする事を承知で、父の世話を始めたが…

最近の父を見ていると、
生きる事も大変そうに見えるのは確かだ。

日ごとに老いて行く体力や記憶力
自分が好きだった、菊作りやサツキの盆栽も出来なくなり、
外出もままならず、訪ねて来てくれる友人も、もう居なくなった。
1日の殆どを、TVの前の椅子で、うつらうつらとしている。

それで幸せなのか?…
それで生きてる価値はあるのか?…と、問われれば、言葉に詰まる。

父に1日も長く生きてほしいと、
食事に気を使い、世話をする事は、
ただの自己満足に過ぎないのか?

母のお墓に行くたびに、100歳まで元気で生きられる様に、守ってくださいと
手を合わす事を、
父は望んでいないのだろうか?

今まで、全力で尽くしてきた事が、否定される様で、悲しかった。

父の生きる意味、生きる価値は、何なのだろう。
長生きする事=幸せ?
そして父の幸せは…?

答えが見つからないまま、朝になった。

朝7時、
父は、いつもより早く起きて来て、
「おはよう」と、元気に挨拶をしてくれた。

寝不足の私とは反対に、今朝は体調も良さそうだ。

元気そうな顔を見ると、
父が幸せか?どうかなんて、勝手に考えていた自分が、間違っていた気がして
少し気が楽になった。

父が1日でも長く生きてほしいと願っている人がいる限り、
父には生きる価値がある。

そして、これからも妹と二人で、
1日も長く父の世話をさせてもらう事
それが私たちの、幸せなのだと、確信した。













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まだ10分の1

2016-06-11 15:05:10 | 染色
5月の末
田舎に帰る直前に、HMさんが来られて、染色をしていた。

その日、HMさんが染めた洋服生地
細い縦縞の柄を購入して、持って来られたが、
平凡なので、太い縞を加えて、変化をつける事にした。

板締めにすれば簡単に染められるのだが、
線にはっきりした境目を作らず、ぼかした様に入れたいとのこと、
生地も長いので、苦労して染めた。


もう1点は、Tシャツ
前回のお稽古で、ぼかしに染めたメリヤス生地で、
Tシャツを縫製途中だったが、

見頃の裾と、背中にネコの柄を染めて入れた。


猫のイラストを写し、プラスチックのシートを(この日は、100均ショップの書類ホルダーを代用した)
電熱カッターでカットした。

ステンシルは、顔料を使うが、顔料は生地を固くするのと、
HMさんは、ステンシルです…という感じが嫌いなのだという。

こんな事は初めてだったが、リアック染料で手描き風にステンシルをしてみた。

HMさんは、既成概念にとらわれず、いろいろチャレンジするので、
私も、勉強になる事が多い。

この日はここまでで、
持ち帰って、縫製の続きをする事にしていたが、
あれから2週間が経ったので、仕上がっているのでは??

その日、私も展示会用の浴衣の縫い絞りを始めたが、
2週間経った今、
私の方は、まだ1m30㎝;しか絞れていない。


浴衣生地は13mあるので、10分の1
ア~先が長いよ…。

7月中には絞り上げて、
8月には染めたいのだが…

出来上がりは、私の頭の中には有るのだが、現実は、厳し~い







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする