カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

東京湾・「海の森」計画とその報道について。

2010-05-16 | エッセイ

 
 先日、偶然ではあるがある書物を見ていると、安藤忠雄氏とレンゾピアノ氏の対談が書かれてあった。その本の中に一枚の図があった。それを見て、あれっ!?、と思ったのである。「海の森」構想の計画図だった。あれっ、と思ったのは、私が知っているものと違っていたからだ。何が違っていたかというと、規模が違っていたのである。見ると、東京湾の中央防波堤内側の部分だけが計画地として設定されているのだった。どうもそれが計画の現実の様だ。従って実現するものも、同じ規模。このぐらいのものなら面積の規模自体は良さそうではないか、と思ってしまったのである。思い描いていた印象よりずっと小さかったからである。私の印象では、その、彼の計画案は規模として面積的に10倍くらいのものとしてイメージされていたのだった。なにか、おかしな気がした。実は、私は、2010年の3月4日付けで、この計画について少しだけ触れているのである。笑ってしまうことにそのblogは、「トビウオの刺身」というタイトルで、カテゴリーもグルメなどとしており、かなり気楽な内容ではあるのだが、言っていることは東京湾という貴重な海の環境に関連していないこともない。
 その計画の規模が自分の中に10倍くらいのものとして形作られたのは、なぜなのか少し思い起こしてみた。思い当たるのは、TVであった。私は、この「海の森」計画は、比較的最近、TVで知ったのである。であるから、その情報源もそのTV番組一つであることも、まずまず分かっている。
 その時のTVの映像の印象は、「東京湾にかなりの大きさで、一面に広がる緑」といったものだった。パースが描かれていたように思う。3D映像だったかもしれない。一般的に、真上から見る、地図のようないわゆる図面と、普通の目の高さからのものとして、あるいは鳥観として見た遠近の効いたパースとではかなり印象が違うのも、事実である。そして、その時の私の受けた印象が、先程の、中央防波堤内側埋め立て地、の計画の10倍くらいの感じだったのだ。ただ、そのTV番組では、見ていて湾のどこの部分をそうするのかが「図」として頭の中に残るような事が無く、もちろん食い入るように見ているわけでもなく、よそ見もしていたり、というごく普通の人間のTVの見方だったのだが、そういった「図」が残らず、むしろ、人か鳥の目の高さから見た大規模な、かなり大規模な「緑」が、記憶として残ったのである。私は何か変な感じがしたので、その時のことをよく覚えているのである。その時、それだけの規模のものを一体東京湾のどの場所に造るつもりなのだろうと思い、放送を見た後で実際の地図を引っぱり出してきて、それが可能な場所を調べたりしたくらいなのだ。 ・・・つづく

MAP 
http://map.goo.ne.jp/blogparts/map.php?MAP=E139.48.43.843N35.36.17.525&ZM=7
                                         
                                                                                    

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