川淵三郎氏の組織委員長が白紙撤回になったこと
そもそも今回は森氏の失言がきっかけとなったが、高齢を考えると、
病気とかで突然職務が出来なくなった時に備えて、万一の時に誰が次
の委員長に着くか、勿論選考規定に沿った上で、予めで決めておくべ
きであったように思う。
公益財団法人格の組織委員会としての怠慢と云うか、危機管理のなさ
が問題ではないだろうか?
それと国際問題にも発展した不祥事で引責辞任する人間が、その後の人
事に介入し、次期後継者を指名するとの展開が、全くおかしな話である。
さらに森会長の遅すぎる辞任でようやく日本への女性差別の疑念や不信感
の払しょくに向かおうとしているのに、川淵氏による森会長の相談役就任
要請の意向は、火消しどころか、また火に油を注ぐことになりかねなかった。
今回の要請から森氏相談役の条件付きで川淵氏が受託したプロセスを政府
(与党幹部)などが問題視。川淵氏の就任に難色を示したため、組織委員
会が起用を見送る方針を固めたようで委員長人事は白紙となった。政府は
このまま密室人事が決まれば、国民からの理解は得られず、しいては支持
率や衆議院選挙に影響が出ることを懸念してのことだと,透かして見える。
昨日も書いたが、ここへ来て国際社会へ恥の上塗りとなった次期委員長ポ
スト問題のドタバタで、現在の国の政府、組織委員会でのオリンピック・パ
ラリンピックの開催は不可能のように私は思うのだが。