生活水準を見直すことは満足の基準を変えること
人間の欲望は底なしで、生活水準を上げようとすると、お金を
稼いで更に上へと切りがない。立派な家に住みたい、いい車に
乗りたい、高級ブランドの衣類が欲しい、など生活水準を上げ
ることを目指すと幸せを感じる基準もどんどん上がる。
つまり、一度生活水準を上げると、なかなか下げにくくなると
同時に、幸せを感じる基準も上がり普通のことでは満足できな
くなり更にお金を稼ごうとする。
一般的には自分なりの水準で満足しているが、勿論個人の収
入によって差はあるが、家や車や衣類も機能面だけで考える
と贅沢は必要なく、満足の基準を下げることもでき質素でも
十分な満足感は得られるはずである。自分にとって満足の基
準は、生活に支障が出ない程度に下げておくべきで、何かの
時や老後のことを考えて蓄えておくことは必要である。
結局、幸せになるために必要なのは、物質的な豊かさではな
く、精神的な豊かさで些細なことにも満足できるようにすれ
ば生活は質素でも十分な幸福感は得られる。
「足るを知る」という言葉をよく目にするが「身分相応に満足
することを知る」ことを意味する。つまり、欲張らずに今の生
活の中に満足を見出し幸福感を得ることこそが大切だと今の私
は思っている。