格差社会と一億総中流社会
衆議院選挙の中、争点の一つでもある格差問題だが、格差は世界中の
どこでも現実として起きていて、中国のような共産主義国でも格差は
大きい。社会的に大きな問題になるのは、経済面において富裕層と貧
困層の所得の差が非常に大きく、その両極化と固定化された社会が格
差社会である。現在の日本も様々な原因が複合的に重なり、またコロ
ナ感染症が追い打ちをかけた状態となって格差社会が国の大きな問題
となっている。
では、今回の選挙で立憲民主党の公約に挙げた、一億総中流社会の復
活は、現代社会において実現可能なのだろうか?勿論、中流社会の基
準はないが、例えば「持ち家や車を所有できる・子供を塾や習い事に
通わせ大学に進学させれる・年に数回家族旅行に行く」などが思いつ
くが、年収としては、大雑把だが一人暮らしだと400~500万円位で、
子ども2人の4人家族だと700万円から800万円位かと思うが、果たして
日本の家庭が最低でも、この程度の生活をできるように政府が変わる
ことにより法制度の改定によって実現することは、甚だ疑問である。
勿論、現在の日本の格差社会の是正は急務であるが、まずは様々な原因
による生活困窮者に対して法制度によって救いの手を差し伸べて、自立
の方向へ導くことが先決だと思う。
最初に書いたが、民主主義国家であっても格差を無くすことできない、
問題は両極化と固定化である。富裕層から増税してその原資を貧困層へ
分配する考え方は私個人としては、あまり賛成できない。
人間は汗をかいて働き、その報酬をもって生活するのが基本であると考
えているからである。