感謝と謝罪の言葉を素直に言えるには
我々人間は「ありがとう・ごめんなさい」という言葉をよく使うが、
いずれも自分の気持ちに素直でタイミングよく、相手にしっかり伝
わっているかは甚だ疑問である。特に謝罪の言葉「ごめんなさい」
の一言は、なにか悪いことをしてしまった時すぐに「ごめんなさい」
と謝ればいいが、タイミングを逃して言いそびれてしまうと、なかな
か言えなくなる。そんなことを繰り返すと癖になって「ごめんなさい」
の一言が言えなくなる人もいる。
「ありがとう・ごめんなさい」感謝と謝罪の一言だが、どちらも常に素
直な気持ちでタイミングよく使うことは当然だが、つい言いそびれて機
会を逸してしまうと、そのままになってしまうことがありそのうち忘れ
てしまう。つまり、最悪には、感謝の言葉を言えなくなると傲慢な人間
に、謝罪の言葉を言えなくなると言い訳人間に思われてしまう。
結局、とっさに感謝や謝罪の言葉が出て来ないのは心に躊躇いがあるか
らで、自分の本心と世間体を気にする自分との葛藤である。それが言葉
を発するタイミングを逃してしまうことになる。恥じらいや世間体など
気にせず、自分に素直な心で相手にぶつけることで相手も自分も清々し
い気持ちになり、今後の人間関係にも影響する。「ありがとう」「ごめ
んなさい」も一言だが簡単のようで難しい言葉である。