気に入った著者の全作品を読む
文章というのは、実に面白いものである。
難しい文章を書く人は、何を書いても難しい文章にしかならない。
一方、わかりやすい文章を書く人は、何を書いてもわかりやすい文章になる。
その人の考え方や文章の書き方は、頻繁に変わることはない。
一人の作家の著書の「考え方」や「書き方」は人格が極端に変化しない限り変わらないと思う。
私の友人は「面白い、読みやすい、わかりやすい」という本に出合ったら、その著者のすべての作品を注文し
て、一気にまとめて買ってしまうという。
すると、やはり他の本も読みやすかったり、わかりやすかったりするそうだ。
「わざわざ難しい本を読む必要はなく、理解を少しでも深めるためには、わかりやすく説明できる著者と出会
うことが必要だ」と彼はいう。
そして「自分にとって、そういう文章を書ける著者に出会ったとき、理解度が一気に進み、人生観が変わると
言って過言でない」と言い切る。
読書とは、「著者との出会いを求める旅」なのかもしれない。
※ ㉒ 2022/2/23 早朝の富士山です。