あきらの稽古日誌~合唱、日本舞踊、ETC

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「万三郎」後日談

2016-04-25 18:25:32 | 日記
役者仲間のKさんが、昭和17年発行の「山参道」という、日焼けして装丁のほつれが目立つ貴重な初版本を見せてくれました。
この本には、今回公演する「鼬」の作者 真船豊が書いた、「鼬」の後日談とも言える戯曲「山参道」が掲載されています。
「鼬」を公演する私たちにとっては、とても興味深い内容です。
「鼬」では、叔母の「おとり」に家の抵当の肩代わりから南洋に帰る小遣いまで借りて行った「万三郎」。
「山参道」では、南洋で大成功して大金持ちになった「万三郎」が村に帰って来ます。
借金のかたに「万三郎」の家に居座っている「おとり」に出て行けと言うこともなく優しい言葉をかけ、郷土のために多額の寄付をするなど、すっかり余裕の大人物になっています。
この後日談をわざわざ作者が書いた想いは、いったい何なのでしょう?
しばし考えてしまいました。

この本の発行された昭和17年は、私の生まれた年なのでした。古いですね。