もう首都移転という話は完全に消え去っていると思っていたら、電車の中で「首都機能移転」に関する広告のようなものを見た。それで検索するとたとえばこちらのページを見つけたが、そこでは「国会等の移転」となっている。
遷都などという言葉はすでに死語であろうが、「首都機能移転」という言葉も消えつつあるのだろうか。
しかし、国会等ということだと、言葉は曖昧で、首相官邸も移転、中央省庁も移転ということを次第に主張してゆこうということなのだろうか。
このページがどこによって運営されているのか分からないが、「早わかり! What's国会等の移転」の(こちらです)「なぜ移転するのですか」というところを見ると、むしろ「移転に反対」の理由がいろいろ書かれていて、それに対する有効な反論は見当たらないように思われる。
話をひどく曖昧にしているようで、具体的な首都機能移転の理由が示されていないように感じる。
たとえば地震などの自然災害は移転した先でも起こる可能性はあるし、首都機能が移転しても東京が大地震などで大きな被害を受ける可能性は依然として残るであろう。
すでに石原東京都知事などによって首都機能移転がいかに非現実的なものであるかということは示されているはずであるが、自分が首都機能移転に反対なのはこれが新たな公共事業につながるからで、それが必要なものかどうか疑わしいからである。
公共事業といった表現がどうもそこのサイトに見当たらないところを見るとますますその疑いは強まる。
たとえば首相官邸の建設は公共事業などとはいえないかもしれないが、多額の税金を使って新しい官邸をつくっておきながらまた移転で新しい官邸をつくったり前のものを壊したりするのは本当に巨額な税金の無駄だという感じがする。
首都機能といえるかわからないが、大学などは東京から移転したところが多いが、実際にはあまりうまくいってるといえるかどうか。
たとえば東京都立大学はいつだったか忘れたが、移転したはずである。それが今春から首都大学東京などというのが新しくできた。
これ以外にも20年ほど前にも都立科学技術大学というのもできていて、これだけ大学が移転したり新しくできていながら、またまたあちこちにキャンパスを造りまくっているようだが、これでは自分などは何がなんだかわからなくなる(@@);
いかにもその場の思い付きによる無計画なキャンパスづくりに自分には見える。
しかしたとえば秋葉原にインテリジェンスビルができてそこにいろいろな大学の一部があるらしいことを思えば、早い話し、都立大学でもそうだが、大学はむしろ地方へではなく、都心回帰の衝動がやみがたいのではないかと思える。
大学だけでなく企業などのインテリジェンスビルが次々に東京にできている現状では、首都機能移転はもはやその一部が失敗しているといっても言い過ぎではないのではないか。
国会を移転するのもあきらめてほしいと自分などは思う。