こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[居場所]

2017-11-30 07:20:23 | 受信する
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。
「こくご食堂」本日調理する食材は、[居場所]です。

高校3年、姉の紹介で通い出した個人塾。そこは、私の居場所になりました。最初は、学習する場所。高校1年から勉強している同級生たちが、とても早く英語辞書を引いていました。日本史の授業では、他の生徒達はどんどん先生の質問答えていきます。私は石のようになり、びっくりしました。そして自分の学力のなさに愕然としましたが、大学合格したいという強い気持ちがあったので、その中で学習することができました。半年もすると、大学受験クラスの生徒は、塾の先生の家で授業をします。そして、おやつをいただいたり、お正月は年始の挨拶に伺い、生徒達でかるたをしたりしました。高校の生活では、私を私として見てもらうことがなかったので、とても嬉しく、そこが居場所でした。私には少人数の個人塾があっていたのです。

昨日、非営利活動法人多言語広場セルラスという活動の体験をしました。そこには、大人、中学生、小学生、幼稚園生が一緒に活動をします。縦割り活動はなかなかない時代に、とても貴重な体験でした。そしてその中にも、ここが居場所と感じているような中学生をお見受けしました。お話はしていませんが、小さいお子さんの面倒を自然にみている姿が微笑ましかったです。

毎週日曜日、フジテレビ14時から「ザ・ノンフィクション」という番組があります。11月26日の放送では、北海道で競馬馬を育てている家庭でした。その家族は、中学生と小学生の息子さんとご両親で暮らしていますが、そこに大阪の双子の兄弟を預かることにしました。その御兄弟は大阪では、不登校になっていたそうですが、北海道では笑顔で生き生き暮らしています。子供達は、近く開催される行事の練習が忙しいと楽しそうに語っていました。私は涙が出てしまいました。御兄弟を預かると決めた北海道のご家族、預けると決めた大阪のご両親、そして北海道に居場所をみつけた双子の兄弟。みんな決心するまでは、葛藤があったでしょう。この双子の兄弟の笑顔を見ていると、この決断は間違っていないと思いました。

衣食住といいますが、この「住」は物理的に住む場所だけなく、この「居場所」でもあるのでしょう。いつか、私の創業する塾が生徒達の「居場所」の一つになるといいです。それは、「居場所」を目指して頑張るのではなく、自然に生徒にそう感じてもらえるようにしたいです。生徒達の目が輝くのはどんな時なのか、それを探していこうと思います。

▲お台場・晩秋


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