イカが M 夫妻に、秋の個展に出品する作品の選定を依頼して、
わたしは倉庫から作品の出し入れする要員として召集された。
真昼の強い日差しの下、イカと夫妻とでいろいろと品定めをしている。
婦人は会場の見取り図を描いて、どこにどれを置くか、イメージしているようだった。
わたしはイカに、どこかその辺で昼寝していてくれと言われる始末。
それはともかく、熱中症になりそうだったので、自販機かコンビニを求めて、
フラフラとさまよい出た。
辺りに何もないところだったので、自販機すらあるかどうか怪しいなと思ったら、
倉庫から 10m も行かない所にファミリーマートがあった。
トイレを借り、人数分のミネラルウォーターを買って帰った。
その後さらに二三時間かかって、どれを出品するか大体決まったようだった。
M 夫妻が帰って、わたしたちは倉庫に作品を戻し始めた。
手を動かしながら、ふたりで愚にもつかないことを話す。
知らなかったが、イカは怒りっぽいらしい。M 氏とも二回絶交していたそうだ。
「俺が死んだら好きな絵を持って行っていい。この倉庫の鍵の番号を教えておく」とも言われた。
いつか値がつくかもしれないから、大事に持っておいてくれとのこと。
わたしが早く死ぬようなことがあったら、貰った絵は甥か姪にでも持たせておけともいわれた。
日が沈むころ、全作品の片付けが終わり、引き上げることになった。
駅から相当遠い所なので、歩いて帰らすわけに行かないから、
バイクの後ろに乗って行けと、強く勧められた。
自分で運転する分には怖い乗り物でもないのだけれど、人の後ろに乗ると恐怖感が増す。
ましてや 750cc の大型車だ。駅に着くまで生きた心地がしなかった。
これで来月の読書会までイカ絡みのイベントはない。
これから勉強に専念する。
ロシア語 教材 学習時間 累計時間
単語帳 20分 561時間15分
スペイン語教材 学習時間 累積時間
単語集 10分 316時間05分