今日もホームから連絡は入らず、母の付き添いに病院へいくことは無かった。
何時間か自室の片付けをして、三箱ほど本を詰めた。
一人暮らししていたアパートから引き揚げてくるときも本の詰まった箱をいくつも運んだ。
そのころに比べて体力が落ちているので、一箱一箱が重くてかなわない。
腰を傷めないよう気を付ける必要がある。
片付けついでに、最後に弾いてから二十年以上ケースに入れたままだったギターを調べた。
ネックが反ったり捩れたりしているのではないかと、恐ろしくてこれまでケースを開けられなかった。
思い切って取り出して見たら、保存状態がよかったのか、反りもなく音がビビりもしない。
それどころか経年変化でやたらと鳴るようになっている。
以前弾いていたころはこんなによく鳴っていた覚えがない。何という僥倖か。
これを機に今年からまた練習しようと思う。
弦の張り方や指板上の音の配置も忘れているので、まったくゼロから始める。
何か簡単な練習曲でリハビリだ。楽譜の入った箱を出さないとな。