映画と読書で一日を終えた。
『八月の鯨』(リンゼイ・アンダーソン監督 1987 米)
『殺人の啓示』(ジェイソン・ストーン監督 2014 英)
『八月の鯨』は映画の黎明期から活躍するリリアン・ギッシュと、ベティ・ジェイムズが主役の老姉妹を演じる。
避暑地の別荘を舞台に姉妹の日常を淡々と描く。どこか小津安二郎的な趣がある。
グリフィスの映画に主演していたリリアン・ギッシュが、まさか80年代まで生きていたとは思わなかった。
ベティ・ジェイムズの方が十幾つか年下のはずなのに、少し意地の悪い姉役をこなしていた。
『殺人の啓示』は100円もしなかったので、全く期待しないで観たら予想外に面白かった。
カナダの田舎町で起きた猟奇殺人事件を発端に、カルト的な呪術を目的とした一連の事件が次第に明らかになっていく。
キャラクターの描写に時間を使い過ぎてスリラーとして展開がもたついていると見る向きもあるようだが、
わたしとしては却ってこのくらいの方が好みだ。
知人の影響で、プラトンの『国家』(藤沢令夫訳 岩波文庫 1979) を読み始めた。
対話篇なのでさくさく読み進められる。
いまはソクラテスとトラシュマコスの言い合いが始まったあたり、正義とは何かについて熱く語っている。
今月中には読み終えられるだろう。
何か軽いものを食べたら、もう少し本を読んで、今日はもう寝よう。
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