「ニャロメ!」と鳴く猫

 朝のニュースで、赤塚不二夫さんのギャグマンガを学術的に研究するのだという話題をやっていた。彼のギャグにアカデミックな考察を加えたところで、面白いものは面白いのだし、何か意味があるのだろうかとも思うけれど、それはさておき、赤塚不二夫さんは愛猫家として知られる漫画家であり、そういう点で、私は赤塚さんが好きである。
 赤塚さんの家にいた猫は、白黒の菊千代という大きな猫で、1979年に赤塚家へやって来て、1997年まで生きた。はっきりとは覚えていないけれど、赤塚さんと菊千代が畳の部屋にごろりと並んで寝転んで写っているモノクロの写真を、文藝春秋か何か雑誌のグラビアページで以前に見た。そのとき、デビンちゃんに似ているなと思ったけれど、ほとんど寝てばっかりのデビンちゃんとは違い、菊千代は芸達者な猫で、CMにも登場したらしい。
 だいぶ昔のことなのでうろ覚えであるが、その雑誌の記事に、「ニャロメ」のモデルは菊千代で、菊千代は「ニャロメ」と鳴いたのだというようなことが書いてあり、そんな鳴き方をする猫がいるものかと思ったのだけれど、そのしばらくあとに、同じ白黒猫のデビンちゃんが実際「ニャ~ロメッ!」と聞こえるような鳴き方をしたので、ああ、赤塚さんが言っていたのはこのことかと、至極納得した。


こちらに菊千代の写真と、赤塚さんの綴った菊千代のエピソードがあります。
行き方は、「赤塚マンガの町入り口」→「これでいいのだ横丁」→「昔の写真だい!」→「ボクのアイドル菊千代」
(いきなり菊千代のページにリンクしてもいいのですが、行き方が面白いのでメインページをリンクしました。この「ボクのアイドル菊千代」を読んで、私は猫バカな赤塚さんが大好きになりました。)

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