望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話&ウラ写真・劇場の日々・・・「斬られる!」つづき

2011-06-07 11:38:42 | 舞台・ウラ話

単に「斬られて死ぬ」だけとはいえ、
私にとっては初の経験。

斬られるって、かっこいい! 
とテンションは上がったものの・・・。


ご覧頂かなかった方のために、
ここのシーンを少し説明しますと、

倒幕派の人斬り、又右衛門と半次郎が、遊郭にいるところを、
新撰組の斎藤と白井に踏み込まれる。

遊郭は刀を預けて入るため、2人は刀をもっていない。
その2人に刀を渡そうと、
遊郭の女将、お伝が刀を持ってくるも、新撰組に斬られ、
半次郎をかばった遊女、お豊も斬られて死ぬ。

つまり、女2人が絡んだ、

男、2人対2人の

ややこしい立ち回りだったみたいです。
(実はあんまりわかってない)


2か所で同時に立ち回りがあって、

最後に又右衛門が、
お豊に心を残す半次郎を、引っ張って逃げるのですが、

そのタイミングがずれると、どちらかが「待ち」になる。
これはありえないことなので、毎回微妙な調整が入ったんですね。

といっても、ほんっとに微妙な違いなんですけど、
本番初日には次のような手になりました。


<刀を持ってきたお伝が、斎藤に止められ、
 自分で刀を抜いて応戦しようとするが、
 斎藤に腹を突かれ、そのあと袈裟がけに斬られる>


斎藤役の吉田さんには、予想通り、
稽古中からさんざん迷惑をかけ散らかしてまして、

なんか知らないけど、私が刀を抜こうとすると、
持っている刀の鞘が、
斎藤の刀に当たっちゃうんですよね。

「カッチーン」って音がして、
斎藤はもう一度、突き直さなきゃならなくなる。

そんなところで防戦してちゃいけないんだけど、
なっちゃうんだから仕方ない。


で・・・、

実は初日も・・・、やっぱりダメでした。

それで翌日は、たった一瞬のシーンを、
吉田さんが何度も何度も稽古させてくれて、

そのおかげで、やっと2日目から、
スラッと突かれるようになったんですね。
(どんだけニブいんだ


でも、うまくいけば楽しくって仕方がない!
おっ、私、かっこいいかも、なんて気分で。
はははは。

で、そのまま、いい調子で公演が進んで、

・・・その数日後のことでした。


(つづく)
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