望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話・その24

2012-09-26 11:41:40 | 舞台・ウラ話

暑いときにぶ厚い衣裳を着て、
汗だくで、
寒さに震える芝居をしなくてはならない役者たち。

そこで役者たちの展開した、
とんでもない攻防戦とは・・・。


芝居が中盤にさしかかる頃には、
もうどんどん寒くなって、
みんな体を抱えて、ガタガタと震え始めます。


夫役は妻役の肩を抱いて、
お互いに、

(う・・・、あっつくるしーー)

と思いつつ、
手を握って、いたわりあって(笑)

ま、これも芝居なら当然のこと。



ところが・・・、

そこからちょっと変わっていったんですね~。


この登場人物の中に、自称二枚目系の、
カッコつけるタイプの男性がいたんです。

もちろん役の上で、ですが、
彼が思いついちゃったんですね~、いいプランを。


寒さに震えている女性の肩に、
自分が着ているコートを脱いでかぶせ、

キザなフェミニストぶりを見せたのです。
確かにこのキャラならピッタリでした。



ところが!!!

それを、ほかの男性軍も見ちゃった!!


「おおっ、いいもの見ちゃった~。
 そうだよなぁ。
 役として不自然じゃなければ、そりゃぁ、
 か弱い女性には、自分の上着をかけてやらなきゃなぁ」


男性軍としては願ったり叶ったり!

タイミングやかぶせ方で役のイメージも膨らむし、

それより何より!
一番分厚い上着が脱げる!

対して、たまらないのは女性軍です。


        (つづく)











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