かなり研究して作った、自信作の祈祷。
お菜箸で椅子を叩いているくらいなら、
ほとんど気にならなかったんですが、
本物の太鼓が現れて、叩いてみると・・・、
な、な、な、なんじゃこりゃ

まるっきり、ダメなんです。
それまでは、
あえて調子を崩して、
いわゆる音楽のリズムとは、
違うリズムを作っていたのですが、
それだと太鼓のリズムに合わない!
といって、太鼓のリズムを崩すと、
これはもう、生理的に我慢できない。
といって、
太鼓で正確なリズムを刻んで、
そこにまるっきり違うリズムの祈祷をかぶせるなんて、
とても私にできる芸当じゃない。
そんなこんなで、もう、最初の頃は、
リズムが狂いまくって、
太鼓がグジャグジャになりました。
あの太鼓ね、響くんですよ、けっこう。
だから狂うと、ものすごく目立つんです。
(あちゃぁ・・・

リズムが狂うたびに、唄い(祈り)ながら、
心折れていく感じで、情けな~くなって・・・。
太鼓を気にしているうちに、
祈祷文、間違えたりして・・・。
(うわぁ・・・・・・・・・・・)
情けなさ、倍増・・・

どうすりゃいいんだ~~~。
稽古が終わっても、帰りの道でも、
どうすりゃいいんだ~~~。
電車に乗っても、
どうすりゃいいんだ~~~。
うーーーーん。
途中でバチを置いて、拝みながら唄うか?
いや、それもなぁ。
うーーーーん。
うーーーーん。
うーーーーん。
うーーーーー、
えっ?
なに? この尋常ならざる気配は?
そうだ! ここ、電車の中だった

・・・誰も見てない。
・・・見てない、んだけど、
・・・気づいてる

うわ~、みんな、
見て見ない振りしてるぞ~~~~


稽古中って、よく、
電車の中で台詞を考えるうちに、
いろんな顔になっていて、
あっ、と我に返ってアセる事はありますが、
祈祷系はそれどころじゃなかった。
拝んでいると、
そうとうヤバい人に見えたようです


稽古場近くの景色。

よくお月様を見上げながら通ったなぁ(遠い目・・・)
(つづく)


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