望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

リモート演劇ウラ話<最終回>

2020-11-07 17:17:19 | 舞台・ウラ話


今回で最後というのに、
なんだか、かなり間が開いてしまいました

ええと・・・、
前回は小道具の話をしてたんですよね。

で、つづく、
 ・・・みたいなことを書いたんですが、

今日のネタは小道具ではなく、消えものでした
つまり、食べて消えるものの話です。



まだ発表されていない第二幕の方に、

定食屋のお客さんが、
パセリを口に入れるシーンがあります。


もちろん、これも、それぞれが用意するわけで、

お客さん役の役者さんも、
ちゃんと数日前にスーパーに行って、
パセリを売っていることを確認。

でも、今日買ったら古くなるからと、買わずに帰り、

あらためて撮影の前日、
スーパーに行くと・・・、


   なぜか、売ってないっ!!!



撮影は、翌日の朝から。

でも、パセリがないと芝居にならない!

青ざめてスーパーじゅうを探し回って、

やっと見つけたのが、お弁当売り場。


大盛りハンバーグ定食の中に、
言い訳のようにクチャッと、
ちっちゃいパセリが入っていたではありませんか!


   やっぱりパセリは飾り・・・。


あ、いや、でも、とにかくあったぁ、と、

そのお弁当を買って、何とか事なきを得たそうな。


これはすでに公開済みの画像ですが、






こんな感じで、別々の3つの画面の中で、
パセリがあっちこっちに移動します。

3ヶ所のどこかで、パセリがないと、
万事休すなんですね(笑)



いや、本当に、リモートって予想以上に大変!

経験してみて、はじめてわかりました。



しかし、キャストよりも、
もっともっと大変だったのが・・・、

撮影・録音担当の演出家、阿部さんと、

映像編集・音響の中村光彩さんのお2人。


たとえば、撮影したままの状態だと、
映像の口の動きと、聞こえてくる声に、
微妙なタイムラグが生じるらしいんですね。

なもので、撮影中に、
別に声も併せて録っておいて、

見たときに、口の動きと声がぴったり合うように、
後で音をかぶせていったのだとか。

こんな大変な作業があるなんて、
夢にも思いませんでした。




おかげさまで作品は、
再生回数がどんどん上がって、
今日の段階で、600回を超えました!

ただ、私みたいな高齢者は、ゲームも何にも知らないし、
旬のこともわからないので、
本当の面白さはわかってないんじゃないかなぁ、

せっかくの笑えるツボを、
たくさん見逃しているんじゃないかなぁと。
と思いつつ見ております。

どうぞ皆様も、
よろしければ、見てやって下さいませ。


パセリ農家の悲願
(第一部のみのデモ版。完全版は近く公開予定)





   <おわり>





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リモート演劇ウラ話<その10>

2020-11-05 00:02:21 | 舞台・ウラ話

大脱線しましたが・・・、
ええと、その前は、


その日の撮影開始早々に、演出家が、
「なんか変な音しない?」
と言い始めて・・・。

確かに、音がするものの、
音の出所はわからずじまい。


   そこで・・・、


「暑いけど、ちょっとエアコン切ってみて」

との演出家の鶴の一声で、
全員、エアコンオフに。


「あ、音が止んだ。
 じゃぁ、ちょっと、このままで撮影しよう」

これも、鶴の一声!



   ただね・・・。

これを撮影したのが、
あの殺人的な猛暑の時期!

当然、部屋も閉め切っています。

閉め切った部屋で、エアコンを切って、
パセリ役の3人は、何度も何度も、
卒園証書を投げてキャッチを繰り返し・・・、


その結果の画像がこちら・・・。




  なんと・・・


その汗だくの苦労の映像は、採用されず、

その映像の音だけが残って、
画面はイラストに代わっていたという



映像はカットされるという話はよく聞きますが、

ここでもやられたか・・・。

あんなに汗だくでキャッチしてたのに・・・。


舞台は、公演中にシーンカットなんて、
まずないものなぁ。
映像、キビシい!



そうかと思うと、突然、
「小さい卒園証書を」
と言われて、
ハサミでチョキチョキ切って作ったりと、



このあたりは、家にいるから何でもある!


稽古場だと、ハサミひとつ、
手に入れるのも大変ですから。



ただ、思わず笑ってしまった、
想定外の話もあって・・・。


   <つづく>






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2020-11-04 16:58:21 | つぶやき
また、いつものスーパー駐車場からの、
相変わらずの夕暮れ。




でも、
ここからの眺めがなかなか良いのだ。

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リモート演劇ウラ話<その9>

2020-11-03 15:00:06 | 舞台・ウラ話

うーーん、
普通に舞台のウラ話になりつつある・・・

でも、ま、せっかくなので書いちゃいます。


もうずいぶん前になりますが、
自分たちの本番が、
お祭りの時期と重なったことがありました。

つまり、劇場の目の前を、
お神輿とお囃子が賑やかに通る、という・・・。


といっても、普通の劇場なら、
しっかりと防音対策がされているので、

工事であろうが、お神輿であろうが、
劇場の中に聞こえる事はありません。


ただ、その劇場は、できたばっかりで、
何かと不備が多かったんですね。


劇場のことを、あんまり知らない人が作ったのか?
とみんなで話していたのですが、


なんと、劇場の壁の一部がガラス張り。
つまり、ガラスだけだったんです。

そりゃ劇場の壁がガラスだったら、
外が見えてきれいですけど、
防音という意味では、これは無茶です。

その劇場も、その後、すぐに直しましたが、
とにかく、そのときはどうしようもない。


いや、普段は、前の道も細いし、
人通りも少なく、あまり問題はなかった。

実際、小屋入りの日は静かだったんです。

それがたまたま本番の日から、
お祭りに当たってしまった!

劇場側もそこまで把握していなかった、

・・・って、それで済む話じゃないだろう!



それも、そのときの芝居が、
静かな部分の多い作品で・・・。


じっと動かず、無言の時が流れる。

・・・なんてシーンで、

  ピ、ピ、ピーヒャララ、どんどんツクツ、
  わっしょいわっしょい!


これじゃあコントです



でもこれ、今でこそ笑えますが、
その時は本当に頭を抱えました。

結局、主宰が、劇場側に猛烈に文句を言って、

確か劇場の前を通る時間をずらしてもらったか、
何かそんな話だったと思います。

しかし、こういうことって、

・・・って、

  ・・・いやいやいや、

もうこれ以上は書きません


果てしなく話がズレる前に、

また明日から、元にもどりまーす




  パセリたち 



   <つづく>






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リモート演劇ウラ話<その8>

2020-11-02 13:39:43 | 舞台・ウラ話

まだあるんです。
リモートウラ話。

お次は小道具でゴザイマス。


あ、でも、小道具の問題は、
最初から、わかっていました。

で、どうするんだろうなぁ、と思っていました。


だって、普通の芝居なら、

目の前の相手に「はい」と渡せばいいものが、
   ・・・相手がいない

「はい」ともらうにも、
   ・・・ブツがない


これの解決法は実にシンプルで、
「同じものをそれぞれで用意する」

ま、それ以外ありませんよね。


たとえば、最初に、
「卒園証書」なるものが出てくるんですが、

これは「A4の紙を丸めて緑のリボンで結ぶ」
という指示の元、それぞれ用意しまして、



それが上から落ちてくるというシーンでは、
自分で放り投げて、キャッチした部分だけを使う、
という方法で、うまくいきました。


はい。
パセリ役の3人は、何度も何度も、
丸めた紙を上に放り投げて、

まるで落ちてきたかのようにキャッチ!
を繰り返しました。



そう。
それ自体は、何も問題もなかったのです。



ただ、この撮影の前から、演出家が、

「なんだろう、この音。
 なんか変な音しない?」

と言い始めて・・・。



確かに、耳をすましてみると、
低く「がーーー」という音が聞こえている・・・。

でも、誰の家も、
周りで工事はやってない、とのこと。

工事じゃなくてよかったね、と言いながら、
しばし、それぞれの家で音の場所を探したのですが、
結局、わからずじまい。



だけど・・・、

その時、ふと思いました。

これが工事だったら、どうしたんだろう?



工事をやめさせるワケにはいかないし、
撮影をやめるワケにもいかない。

どうするんだろうなぁ、こういう時。


そういえば、

もうなくなってしまった劇場なのですが、
お祭りとぶつかったことがあったんですよね~。

 

・・・って、うわーー、

   これ、大脱線の予感~~~



   <つづく>






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リモート演劇ウラ話<その7>

2020-11-01 14:08:56 | 舞台・ウラ話

<意味不明の方は、2日前の記事からご覧ください>

みんな、大変な思いをして、
撮影用の白バックのスペースを確保して。

それに比べれば、
私は圧倒的に楽だったのですが、

いざ撮影となったとき、
まさかのダメ出しが・・・。



「あれ? 顔半分が暗いですねー」


    ぎゃびーーん!


ライティングなんて考えたことなかったわ~


顔半分だけ暗い?

そりゃそうだ。
片方が窓だもの。
スタジオじゃなくて、普通の部屋だもの。


で、カーテンを引いてみると、
バランスはとれるけど、
暗くて表情がわからない。

そりゃそうだ。
スタジオじゃなくて、普通の部屋だもの。


なんて、言ってる暇はなーい!

いろいろやってみても、
顔がなかなか明るくならない!


みんなに待っててもらってるし、
早くスタートしないと、
終了予定に間に合わなくなってしまう


もう、あせったのなんのって!
家の中を走り回り、

電気スタンドに懐中電灯、
非常用ライト付きラジオ、非常用ランタン、
ラフ板代わりの台所用ホイルと、

目についたありったけの照明を持ってきて、


いい角度にぶら下げたり、ガムテで貼りつけたり。

もう、七夕飾りか、クリスマスツリーか、
って状態で。


あ~、写真を撮っておけばよかったーーー!


でも、おかげさまで、
そんなモノたちで、何とかなりました。
   ↓  ↓  ↓




そうかと思えば、
機器に詳しくて、
みんなにアドバイスをしてくれていた、
キャストの人がいたんですね。

そういう人だから、自分の方は当然、
いい感じの明かりを作って、
問題もなく撮影・・・。


と思ったら、突然、

  ぶすっ・・・

と画面が真っ黒・・・


何が起こったのか、わからないまま、

しばしの静寂・・・。



なんと、電力の容量オーバーで、
ブレーカーが落ちちゃった!

まさに「自宅感」満載!(笑)



また、他にも・・・って、どんだけあるんだ!


  <つづく>





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