さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

明治へのタイムトリップ

2006-04-12 | 

 昨日からの大雨が上がった今朝、河村の「行くぞ~!」のかけ声で、明治村へ。突然のお休みをいただきました。明治村は私達の大好きな場所、昨年一度二人で行って以来、「また行きたい。また行きたい。」と二人で言っていたものの、なかなか時間がとれず、機会をうかがっていたのでした。明治村は、私達の住む名古屋から北に向った犬山市というところにあり、自宅から初めて高速に乗って出掛けるとなんと40分という近さ。今日は仕事で高速道路に乗るのとはまた違った気分でハンドルを握りました。

 本当に、ここ「博物館明治村」は、大人のためのワンダーランド。というか、テーマパークといってもよいかも。ただ古い建物が見られるだけでなく、その時代の息吹というか、先人達の努力や智恵のあとが感じられる、そんな場所です。ここへ来ると「日本人てやっぱりすごいよな~。」いつもそんなふうに思える場所です。

 明治村のホームページにも記載されている「明治村からの言葉」を読むたびに、じ~んとしてしまうのは私だけでしょうか。

 今日は画像を沢山掲載しましたので、どうぞ明治村をめいっぱいお楽しみ下さい。

20060412a

 山つづじの紫と満開の桜に染まった山、その中に明治の建物が点々と配置されています。今回は見る時間がありませんでしたが、明治村の村内にはカタクリの群生地もあります。

20060412b

 やはり明治村といえば「帝国ホテル」。関東大震災にも耐えたフランク・ロイド・ライトが設計したこの建築はあまりにも有名ですが、これがあの日比谷公園の向かい側にあったときの姿を一度自分の目で見てみたかったです。内部は、吹き抜けの他は、思いの外天井が低いのですが、建材に使われたテラコッタと大谷石のせいで古代の遺跡を感じさせるような不思議な空間になっています。

20060412c

 遠くから聖ザビエル天主堂を仰いで。名古屋ではもう終わりがけの桜がここでは満開。真っ白な外壁に美しく映えていました。こんな大きな教会が京都の河原町三条にあったなんて。ここのステンドグラスは、色ガラスの上から白く柄模様をペイントして、さらに複雑に見えるよう細工してあるのが特徴です。

20060412o

 聖ザビエル天主堂の内部。高い天井とカラフルなステンドグラスが印象的でした。画像には映っていませんが、直径4mもある薔薇窓が木製の枠で出来ていたのにはびっくりしました。

20060412d

 ここもまた教会、大明寺聖パウロ教会堂です。長崎の伊王島にあった小さな教会です。外から見ると、一見農家風の小さくて地味な建物ですが…。

20060412e

 教会堂の内部は「コウモリ天井」と呼ばれるゴシック様式が華やかな雰囲気です。当時の技を結集し、力を合わせて建てた建物に違いありません。小さくとも大切にされてきた教会だということが感じられます。

20060412f

 ソメイヨシノに混じって、色鮮やかな枝垂れ桜が。今年はこんなにもお花見が出来るとは思っていませんでした。桜はこれでもう堪能しました。

20060412g

 SLと並んで明治村の動く展示物、京都市電です。もちろん実際乗ることも出来る私達のお気に入りのひとつです。明治村は愛知県の私鉄のひとつ「名鉄電車」が運営しています。いつもながらこの市電に乗るたび「流石電鉄会社の運営!」と思ってしまいます。

20060412h

 中も昔のまま。一日に村内を何往復もしているので、今日はSLと共通の一日乗車券を買ってしまいました。

20060412i

 北里柴三郎が建てた北里研究所です。こんな建物が東京の白金にあったんですね。この内部は、日本の医学の創生期の資料館になっていて、北里博士をはじめ、この時代に海外に留学した先人達の資料が収められています。今でさえ海外に行くことは大変だと思うのに、1880年代に日本を離れ、遠くヨーロッパへ向った若者達はどんな思いで行ったのでしょうか

20060412k_1

 この可愛い教会は京都にあった聖ヨハネ教会堂。国の重要文化財にもなっているこの教会は、明治村の中で一番私が愛する建物です。赤煉瓦と赤くペイントされた外壁に緑の屋根が美しく映えます。

20060412l

 聖ヨハネ教会堂の中のステンドグラス。プロテスタントの教会だけあって、教会内部はごくシンプルですが、ここでも赤とグリーンの組み合わせが見られます。

20060412m

 私達が愛するSLの雄姿。100年以上も前に作られた蒸気機関車が、今でも本当に蒸気で走る姿には感動してしまいます。哀愁を帯びた汽笛の音もいいものですよ。市電と同じく実際に乗ることが出来るので、ついつい何度でも乗りたくなってしまいます。前回、入村して一番初めにこのSLに乗ったときには、このSLが、まるで明治まで連れて行ってくれるタイムマシンのように思えました。

20060412n

 たった800mの期間ですが、1クール走ったあとは、転写台にのせられ、人力でくるりと方向転換。とても大切にされて毎日元気に走っているようです。

 

 どの建物や展示物も大切に手入れされ、保存されていることに、なんだかいつもほっとしてしまいます。以前は山だった場所を木々をそのままに、少しずつ切り開いて建物が配置されているのもとても自然な感じです。毎回来るたび、「こんな贅沢な博物館があるかしら?」と思ってしまいます。私達の大のお気に入り、おすすめの場所です。

*レースページ更新しました。Shopページもどうぞご覧になって下さいね!

*エンジェルコレクションのホームページへ

*「買付け日記」へ