さかざきが綴る「アンティークな日々」

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小公女の服

2009-02-08 | アンティーク

     20090208

 お陰様で今日でほとんどの仕事を終え、ようやく東京に行くめどがついてきました。もう既にレースの整理は終わっていたのですが、今日は唯一忘れて残っていたチャイルドジャケットをアイロン掛け。このフランス製の子供用のジャケット、ケープ付でコットンピケで出来ているのですが、裏側は分厚く起毛されていて、とっても暖かそう。流石、冬は寒いフランスの子供服だけあります。でも、生地が厚い分とても重くて、こんな重い服を着せられた子供は大変だったろうな、と思わずにはいられません。いちめん手刺繍が施された豪華なジャケット、いったいどんな子供が着たのでしょうね?

 そんな訳で「小公女の服」と名付けてみましたが、このジャケット4~5歳用でしょうか、イギリスに渡ってきた7歳の小公女が着るには小さ過ぎるかも?しかも、インドにいた小公女が果たしてこんな厚いジャケットを来たのかしら?う~ん、ちょっと疑問。でも、確か「小公女セーラの下着には本物のヴァランシエンヌレースがあしらわれていた。」というような文章があったことだし、このジャケットはヴァランシエンヌではなくて手刺繍だけど、きっとこんな服を着せられた子供だったのかもしれませんね。

 仕事場の壁に掛けて撮影したので、周りがゴチャゴチャしていますが、とっても手の込んだ可愛いチャイルドジャケットなのですよ。 

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