さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

デリカシーって…

2010-11-26 | アンティーク

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 昨日からDM用の撮影をして早速社会復帰(?)を果しましたが、今日からすっかり通常モード。仕入れてきたアンティークのお手入れをしています。今日は、仕入れてきたリングのサイズ修理について職人さんの所に相談に行ったり(リングのデザインによってはサイズ修理に制限のあるものも稀にあるので、事前に専門家に見て貰うのです。)、宝石を鑑別してくれる業者の所へジュエリーを持って行って、念のため石の確認をして貰ったり。そして、この画像のリボン刺繍のパネルを持って、額装のためにいつも頼んでいる額屋さんへ。

 この刺繍パネル、いつもお付き合いのあるディーラーが、セロハンの袋に入れてわざわざ私のために自宅から持ってきてくれたのですが…なんと台紙にホッチキスで留めてある!しかも、ヨーロッパで使われているホッチキスって、日本の小振りなものと違って、とても大きくて頑丈そう。きっと「ガッチャン!」と大きな音をたてて留めるに違いありません。このパネル自体はシルク製で、とても状態の良いものだったのですが、イギリス人やフランス人のこうしたデリカシーの無さ(?)にびっくりさせられることがしばしば。他にも、薄いシルクのほぐし織りのリボンに値札が同じく頑丈そうなホッチキスで留めてあったり…日本人の私からすると「もうびっくり!」です。

 いつもはホッチキスの芯が開けた小さな穴を目立たないように細工するのですが、このパネルは運良く穴の部分が額の中に隠れる予定。火曜日の夕方には出来上がってくるので、来週の銀座でのフェアにも持って行けそうです。

 さぁ、明日はレースの整理を。これがまた今回は沢山あるのです!

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