30℃を超える日が連日続いていたこのところですが、今日は久し振りに大雨でやっと涼しくなりましたね。土砂降りや雷雨もあまり歓迎しませんが、それでも今日は気温が下がってひと息つく思いです。
これは私達の住まいのある人形町から浜町駅までの途中にある緑道で、ここの石畳が「パリみたい。」とお気に入りの河村ですが、先日の暑い日、「浜町に行くまでの間に、コタツに入っているおばあちゃんを見た。」というではありませんか!「まさか。」と笑う私に、河村は「本当だって!」と真剣。なんでも、閉めた商店の跡の半開きのガレージの向こうで、8月だというのにコタツに入っているおばあちゃんがいたというのです。
話半分に聞いていた私ですが、お休みの水曜日、この界隈を歩いていて、ふと横を見ると…半開きのガレージの向こうに、コタツに入ったおばあちゃんの姿が!たぶん80歳は優に超えていらっしゃるでしょうね。外の気温はその日も34℃、コタツ布団はもちろんのこと、ご丁寧にかぎ針で編んだカラフルなカバーまで掛けてあります。思わず、「あら~。」と声が出てしまいました。
歳をとると暑さを感じない?それともコタツをしまう体力がない?コタツに並々ならぬ愛着があるとか?これでは確かにテレビでも「お年寄りの熱中症に注意!」と連呼するはずです。今日の涼しさにあのおばあちゃんのことを思い出し、少しほっとしたりしています。
森茉莉の晩年もあんな感じだったかもしれませんね。河村亡き後、老後の私もそんな風になるやもしれません。河村が先に亡くなったら、お友達のビスクドールの富野さんに同居して貰うしかないかも?「富野さ~ん、今日はちょっと暑いね~。」なんて言いながらふたりでコタツに入っていたりして。