紙物好きな方、お待たせいたしました。カードの更新は久し振りですね。今回はポストカード以外にもトレードカードのフレームや、19世紀の銅版画のホリーカード、ファッションプレート等など約50点をUPしました。どうぞゆっくりご覧下さい。
こうした高い髷を結ったヘアスタイルはウィーン趣味の19世紀前半の風俗を表したカードによく見られますね。これ、実際には1830年代に流行ったヘアスタイル。“a la girafe(ア・ラ・ジラフ) ”と言います。「ジラフ」というのはキリンのこと。パリでは1827年にキリンが初公開されて、巷ではこのキリンを模したヘアスタイルが大流行したのだとか。いつの時代も女性のお洒落は摩訶不思議。(笑)「キリン型」どうぞ覚えておいて下さいね。
このお姉様方もなんとも艶っぽい眼差しです。ごく薄い色あいの手彩色がなんとも上品な雰囲気。スミレづくしの下のカードのも素敵ですね。
この薔薇のフラワーバスケットのカードも素敵ですが、こうした花文字のカードも大好きです。細かいお花のエンボス加工がたまりません!真ん中のカードは“BONNE FETE(良いお祭りを)”下のカードは“Heureux ANNIVERSAIRE(お誕生日おめでとう)”です。“FETE”はクリスマスからお正月へと続くお休みのことなので、“Merry Christmas & Happy new year”の意味に近いですね。
上はボン・マルシェのシリーズ、下はタピオカのメーカーが出していたシリーズ、この時代のフランス人はタピオカを食べていたのですね。上の世界旅行のシリーズは、この時代ヨーロッパ内だけでなく、世界各地に当人々の目が向いていたことが分かります。下のお花の精のシリーズ、お花のコスチュームがただただ可愛いです。
ファンになったグリーティングカード、こんなに状態が良い物はなかなか目にすることがありません。ヴィクトリアンの雰囲気溢れるカードです。
この2枚は、是非ルーペでご覧いただきたいの銅版画のカードです。エッチングとグラヴィールの二種類の技法が使い分けられた繊細で独特の表現が見事です。
この二枚のファッションプレートは、この時代では珍しい子供服のためのもの。当時のブルジョワ家庭の子供の様子が分かる貴重なアイテムです。どちらもとても絵画的で、まるで音楽が流れているかのようですね。額装もおすすめですよ。