今回のUPはレースの襟や服飾小物です!服飾小物といっても、今回UPしましたキャップクラウンやフォールキャップはアンティークならではのアイテム。当時の流行や好みが分かって面白いと思います。
18世紀前期と思われるブリュッセルのラペット。見どころたっぷり!見れば見るほど興味深い、密度の高いレースです。19世紀のレースとはまた違った18世紀のレースの魅力を味わっていただきたいです。
キャプクラウンは古いレース特有のアイテム。前側にフリルと後ろ側にリボンのようなラペットを付けて身に着けるヘッドドレスの一種です。これはベルギー製のボビンレースですが、同時代のフランスのアランソンやアルジャンタンなどのニードルレースと柄がそっくりな点も興味深いと思います。
一見不思議な形に見えるポワンドガーズの襟飾りですが、上の部分のがぐるりと首に巻くように身に着けた、たぶんハイカラーのドレスに付けるためのものだったと思われます。実際に私が着けても十分首に巻くことが出来るので、そのように使っても良し、両端を後ろ側に折ってリボンのような形で着けていただくのもおすすめ。とても良い状態です。
フォールキャップもアンティークならではの服飾小物。これも頭の上に載せるようにして飾り、頭の両脇にひらひらとリボンのように垂らして使いました。濃い色の髪に白いレースは美しく映え、ブロンドの髪にもまた似合ったことでしょう。頭にはこれを着けて、一体どのようなドレスを着ていたのか?そんなことを想像するのも楽しいですね。イギリスのボビンレース、薔薇づくしのホニトンレースです。
修道女リエゴが考案したモチーフを結ばない作り方ですが、このモチーフがびっしり並ぶ様は感動的です。モチーフとモチーフをニードルの細工でつないであるのもユニークですね。
この子供用のケープ、とっても可愛いです!薄いローン地がこの時代ならでは、透明感のある風合いがたまりません。薔薇の手刺繍も素敵です。襟元にシルクリボンを付けて結んだり、小さなお花を付けてディスプレイすると、いっそう愛らしいと思います。