1月7日にフランス・パリの新聞社「シャルリー・エブド」を襲った襲撃事件から、“Je suis Charlie(私はシャルリーだ。)”をスローガンに、パリでは大規模なデモが行われているようです。フランス人にとっては「表現の自由」が最重要な問題のような扱いですが、フランスに度々足を運んでいる者としては、この事件が移民問題に根深く端を発していることが明白だと思われます。
新聞社の襲撃事件の直後も、食料品店の襲撃事件が続いたことから、ただただフランスの知人達(主にアンティークディーラーですが、アンティークディーラーにはユダヤ系の人がとても多いのです。)が心配で居たたまれず、思わず国際電話(今は広告付きの国際電話が無料で掛けられるのです。)をしたり、「くれぐれも気を付けて!」とメールをしてしまいました。(実際は気を付けようがないのかもしれませんが…。)
普段ユダヤ人の多いマレ地区を歩くことも多く、今回のテロはけっして他人事とは思えません。このままこの事件の余波が落ち着いてくることを祈るばかりです。一昔前は、ロンドンでIRA(アイルランド独立闘争)のテロが頻繁にありましたが、少し前からはロンドンもパリもイスラム系のテロの心配が常に頭にあります。
もしパリに観光で行かれる方がいらっしゃいましたら、なるべく人の多いところ、人の集まるところは避けて下さいね。次回フランスに入国する際には今までよりも厳しくなること必須。その点も気分が重いです。