昨日、コルビジェが設計した上野の国立西洋美術館が世界遺産に登録されましたが、そのニュースを見て、昔、やはりコルビジェが設計したマルセイユのユニテ・ダビタシオンに泊ったことを思い出しました。
1945年に建てられたユニテ・ダビタシオン、今も集合住宅として沢山の人々が生活していますが、その一角がホテルになっていて、泊ることも出来るのです。(マルセイユの人々はユニテ・ダビタシオンのことを「コルビジェ」と呼んでいるとか。)南仏に買付けに行ったついでにマルセイユに立ち寄り、建築好きの河村があらかじめ予約しておいたここへ泊りました。
思い出すのは、お部屋のテラスから遠くに紺碧の地中海が見え、気持ちの良い風が吹いていたこと。集合住宅と同じ作りのお部屋がコンパクトで、ミニマルながらもとても機能的に出来ていて快適だったこと。誰もいない屋上庭園を探検したこと。建物の中にスーパーまであって便利だったこと。その時の「買付け日記」を読んでいたら、また南仏にも行きたくなってしまいました。