「初売り」も終わり、お店では次の更新の準備をしています。まずはレースから。今日は先日入荷したばかりの広巾のヴェネチアンレースをひろげてルーペで眺め、過去に扱った商品の画像と見比べたり、レースの専門書を次々とひろげていました。
これは1600年代末と思われるレースですが、自分が300年以上前のレースを目の前にしていることに改めて感動し、今さらながら「ルーペのない時代に、いったいどうやってこんなレースを作ったんだろう?」と、あまりの繊細さに信じられない思いでルーペで眺めていました。レースを眺めることで、しばし300年前にタイムスリップ！
ルーペで見ると見えてくる世界が色々！このグランドがすべてボタンホールステッチで覆われていることもも、極小のピコットが付けられていることも、そして何重にもなった立体的なお花が付けられていることも。以前から数々のヴェネチアンレースを扱ってきましたが、改めて眺めるとただただ「昔の人って凄い！」と思います。
ついでに…このレースを買付けた折、譲ってくれたマダムが「これにそっくりなのが載ってるわよ。」と紹介してくれたレースの書籍 Le Secret des dentelles, volume 2 をLibraryのページに掲載しました。こちらはヴェネチアンを中心とした創生期のイタリアレースを扱った書籍です。同じくアランソンやアルジャンタンを主体としたvolume 3 と揃えるのもおすすめ、ハンディーなサイズですがそれぞれのテーマのレースが堪能出来ます。お店にはどちらの本も置いてありますので、興味のある方は見にいらして下さい。
