糸の箱舟
2019-05-10 | 書籍
こちらの書籍「糸の箱舟―ヨーロッパの刺繍とレースの動物紋」、以前からその存在はしていましたが、先日、掲載した動物模様のレースを入手してからいっそう興味が湧き、このたび入手。一通り目を通してみました。Libraryのページにも早速掲載いたしましたので、そちらから手に入れていただく事も出来るようになりました。
こちらは十年以上前、銀座の和光で開催されたイタリアのレースメーカー、カプライ社所蔵の16世紀のレースから19世紀のレースコレクションの中から動物モチーフのレースを抜粋した展示の折(その時の私のブログがこちらです!)、そのレースについて世界各地の博物館のテキスタイル専門のキュレーターが解説した論文集を日本語訳したもの。
元が論文なのと翻訳してあることから少し硬い文章ではありますが(図版がほとんどモノクロで小さい事も少し残念です。)、こうしたレースに関する書籍は貴重。巻末には様々な種類のレースを解説した用語集も付いていますよ。
様々な動物モチーフの象徴的な意味が解明されてとても興味深いです。